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5月20日 貨物取扱量日本一の港は東京港ではなく、あの会社がある○○○港!?

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→世界の港ごとの貨物取扱量ランキングの変化は激しい。この変化の背景にはどのようなことが考えられるだろうか?


1941年(昭和16年)のこの日、芝浦埠頭・竹芝埠頭が完成し、東京港が国際貿易港として開港の指定を受けた。これを記念して東京都が制定した「東京港開港記念日」です。

東京港。
歴史は古く、と言いたいところですが、ご案内の通り、国際貿易港としては横浜が幕末に開港しましたが、東京港は実現せず。
大正12年の関東大震災を契機に埠頭の建設が実施され大正14年に日の出、芝浦、竹芝の埠頭が相次いで完成し、昭和16年に開港が実現したものの、太平洋戦争に突入、その機能はほぼ停止し、ようやく、昭和42年に日本で初めてのフルコンテナ船が品川埠頭に入港したところから東京港の本格的な歴史が始まりました。


東京都港湾局「東京港の港湾統計」によると、2020年のコンテナ取扱個数は475万TEU、外貿のみでは426万TEUとなっています(下表)。

なお、TEUというのは、コンテナを数える単位で、20フィートコンテナ1つを1TEUと言うそうです。

もう少し期間の長いデータはこちら(出典:令和2年「東京港港勢」)。
船舶数は減っているのに取扱貨物量が増えている、ということは船の大型化が進んだ、ということですね。


なお、東京港の輸出入ともに相手国のTOP3は同じです。中国、アメリカ、までは予想つきますが、3位はベトナムです(下表:東京都港湾局)。

品目別では、輸入は「衣類・身廻品・はきもの」が1位でなるほど、と思いますが、輸出の1位は「再利用資材」となっています。「金属くず」も5位に入っていますので、リサイクルの輪がグローバルに広がっていることが伺えます。しかも、両者とも全体が減っている中で前年比プラスになっています。

こうした東京港、世界の中ではどれくらいの規模なのでしょうか?

国土交通省の港湾関係統計データに世界の港湾取扱貨物量ランキングがありましたのでご紹介します(下表)。

2004年には10位に名古屋、12位に千葉、23位に横浜、27位に北九州が入っていましたが、2019年には名古屋が23位のみ、になっています…


名古屋が日本一、なんですね。やはりあの会社の自動車、ですよね。
あれ?東京港は?となりますが、実は、コンテナの取扱量では日本一、です(下図)。

→世界の港ごとの貨物取扱量ランキングの変化は激しい。この変化の背景にはどのようなことが考えられるだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございました。

一昨年の7月からこのような投稿をしています。以下のマガジンにまとめていますのでよろしければご覧ください。


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