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6月9日 鍵を破らないで入る泥棒が多い!?

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→鍵。今後は鍵も外出先からかけ忘れを確認できるようになるようだ。一方で、鍵がネットにつながることでセキュリティも心配になる。この辺りを解消して「鍵を持つ」という人々の習慣を変えるにはどのようなマーケティングが有効だろうか?


東京都千代田区神田神保町に事務局を置き、防犯の要である錠の取り扱い業者の団体である日本ロックセキュリティ協同組合(JL)が2001年(平成13年)に制定した錠の「ロックの日」です。
日付は「ロック(69)」の語呂あわせ。

ロック、鍵。
まず鍵の業界について調べてみました。
が、残念ながらきちんと裏付けのとれるデータが見つけられず…

複数の資料からほぼ確からしい事業者として、圧倒的1位はシェア6割を握る美和ロック株式会社です。
☑️ 創業:1945(昭和20)年
☑️ 資本金:6.1億円
☑️ 従業員:1,423人
(2021年4月1日現在、同社HP)。

たしかに自宅の鍵を見てみたら「MIWA」と書かれています。

同社の決算公告を見ると、2020年3月期で、
☑️ 売上高:429億円(前期比14.9%減)
☑️ 経常利益:69億円(同20.4%減)
☑️ 総資産:815億円(同0.8%増)
となっています。
昨年度はかなり売上を落としていますが、一昨年度は増収増益でした。
特筆すべきは資本金6.1億円に対して利益剰余金が628億円あり、純資産が642億円あります。

その秘密を知りたい、と思ったのですが、これ以上情報なく…(こればっかりですね…すいません)

他には、株式会社ゴールという、1914年創業の老舗メーカーがシェア3割を持つとのことで、美和ロックと合わせるとほぼシェア9割、という寡占市場であることが分かります。

ちなみに、ゴールの概要は以下の通りです。
☑️ 資本金:3億円
☑️ 従業員:440人
☑️ 売上高:81億円
(2021年度、同社HP

シェアと売上高の計算が合いませんが、美和ロックは、海外展開もしており海外での売上高が入っていることが理由のようです。


さて、業界を概観したところで、そもそも鍵が必要とされる背景である、侵入窃盗、つまり泥棒、の現状について調べてみました。

警察庁「住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗の認知件数は下図の通り減少傾向にあります。青が全体、赤が住宅対象侵入窃盗です。赤は平成15年に19万件程度でピークでしたが令和元年には約2.1万件と18年連続で減少しています。とはいえ1日あたりでは約58件発生しており引き続き注意が必要です。


次に発生場所ですが、最も多いのは一戸建住宅で37.0%となっています。次に共同住宅で13.6%ですが、9.3%は3階以下となっています(下図)。


侵入手口ですが、実は最も多いのは、「無締り」、つまり、鍵がかかってない窓などから侵入されているのです。そりゃ、いくら高性能の鍵をつけてもダメ、ですね…(下図)


最後に鍵の世界の最新動向ですが、スマートロックという市場が立ち上がっています。

先日も伊藤忠商事がスマートロックのスタートアップ企業に出資したことがニュースとなっていました。


スマートロックといってもいくつか種類があるようで、ホテルであるようなIDカードで認証して解錠する鍵というものから、ネットに繋がって外から操作できるものまで、いろいろです。

例えばオフィスの鍵では、スマホやIDカードに紐づけられた入退出の記録を出退勤のシステムに自動連携し、自動で勤怠管理をしたり、時間外には開かなくしたり、ということができるそうです。
大規模な鍵の付け替え工事も不要で、今あるサムターン錠に取り付けるだけで利用できるものもあったり、初期料金なしで勤怠管理ソフトの利用とセットでサブスク的に利用できるものも登場しています。

以下にあるサービスを紹介しているHPをご紹介させていただきます。



最後までお読みいただきありがとうございます。

一昨年7月からこのような投稿をしてきました。
以下のマガジンにまとめてありますのでよろしければ覗いてみてください。




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