見出し画像

8月25日 即席めん、日本では年○○億食売れている!?

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→成長している即席めん市場で高いシェアを持つ日清食品はどのような危機感で新規事業に取り組んでいるのだろうか?


1958年(昭和33年)のこの日、世界初の即席ラーメンである「チキンラーメン」が日清食品株式会社より発売された「即席ラーメン記念日」です。
うどん1玉6円だった当時1袋(85g)35円と高価だったが、熱湯をかけて3分後には食べられるという手軽さがうけて、爆発的なヒットとなった。


即席ラーメン。
国民食と言っていいほど馴染みのあるものですが、実際どれくらい売れているものなのでしょうか?

一般社団法人日本即席食品工業協会によると、2021年度の即席麺総需要
☑️ 数量ベース:58億8,770万食(前年度比1.6%減)
となっています。

内訳は以下の通り。カップ麺が66.3%を占めています。

前年比でマイナスになっているのは、2020年が巣ごもり需要で伸びたことの反動です。

ちなみに、世界ラーメン協会によると世界では2021年1年間で1,181億食(!?)消費されています。

脱線しますが、世界ラーメン協会のトップページがなんかすごいです。
「Noodle as a Planet.」らしいです…


戻りますと、国別では以下の通り。日本は5位、ですね。

ちなみに、一人当たり消費量のTOP3は以下の通り、ベトナム、韓国、ネパール、だそうです。4日に1回って…


昨年2021年度の数字をご紹介してきましたが、『「即席めん」の消費者動向の経年変化に関する調査』によると、1958年から2019年までの「年別即席めん生産量推移」は以下の通り。

即席めん市場は細かい増減はあるものの長期では成長してきたことが分かります。


最後に、業界最大手日清食品の決算(2022年3月期)をみてみましょう。

☑️ 売上高:5,697億円(前期比12.6%増)
☑️ 営業利益:496億円(同5.4%減)
と売上はなんと2桁成長ですが、減益、となっています。

今回テーマの即席めん事業では、
☑️ 売上高:2,487億円(前期比2.3%増)
☑️ 営業利益:330億円(同6.0%減)

となっています。

これは、増収減益の要因はやはり原材料費の上昇が影響しており、来年度の予測でも170億円のコストアップを織り込み済み、との記載がありました。


日清食品の決算資料で興味深かったのが、「未来の食」という新規事業の手掛け方で、既存コア営業利益の5−10%を継続的に投下すると宣言していることです。そして、既存事業が頭打ちになっても新規事業が新たな成長をすることで持続的な利益成長が図れる、という絵を示しています。



具体的には「完全メシ」と呼ぶ1食で栄養バランスが取れた商品です。まずはネット販売から、ということですが、今後目にする機会が増えそうです。

この新規事業の展開も注目、ですね。


最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。

一昨年8月からこのような投稿を続けてきて2年過ぎました。これまでの投稿を以下のマガジンにまとめてありますので、ご興味があれば覗いてみてください。


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?