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8月16日 コミックが○割の電子書籍市場。

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→電子コミックの市場規模は拡大している。今後も増えることが予想されているが、一方でコミック誌が落ち込んでいる。今後は現状の延長線となるのか、それとも新たなサービスが登場してコミックの市場を変えていくのか、その場合、どのようなサービスであろうか?


国内最大級の総合電子コミックサイト「コミックシーモア」を運営する大阪府大阪市中央区に本社を置くNTTグループのNTTソルマーレ株式会社が制定した「電子コミックの日」です。
電子コミックサイトのサービス開始10周年を記念して記念日とし、日付はサービスを開始した2004年(平成16年)8月16日から。

電子コミック。
昔はマンガ読んでいましたが、今は全く…それに電子書籍よりも昔ながらの実物派なのですが、どうやら少数派のようで、電子コミック市場は拡大しています。

全国出版協会・出版科学研究所「出版月報によると、2021年の紙と電子を合わせたコミック市場規模は前年比10.3%増の6,759億円。これは1995年の5,864億円のピークを超え、1978年の統計開始以来過去最大、です。

内訳は以下の通り。
☑️ 紙コミックス(単行本):2,087億円(前年比0.3%増)
☑️ コミック誌:558億円(同11.0%減)
☑️ 電子コミック:4,114億円(同20.2%増)

特に電子コミックの伸びが激しく、コミック誌は減少傾向が続いています。

別の統計も見てみましょう。
インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2022によると、2021年度の電子書籍市場規模は5,510億円(前年比14.2%増)
実に700億円近く増えているのです。ちょっと驚き、ですね。

しかも、2026度には8,000億円を超える市場に成長すると予測されています。

この、電子書籍市場のうち、電子コミックが占める市場規模は4,660億円とされていて、実に電子書籍市場のうち84.5%がコミックなのです。

これらは読者が対価を支払って購入している電子書籍の市場規模ですが、最近では広告を表示することで無料でマンガを読めるマンガアプリといったサービスが拡大しています。2021年度のマンガアプリの広告市場は前年から10億円増の270億円となっています。ちょっと頭打ちなのが気になりますが…

無料マンガアプリは広告収入以外に課金収入もありますが、モバイルユーザーへの調査では、昨年は初めて有料利用が減少しました。


最後に、インプレスの調査には電子書籍利用率の年齢、性別ごとの推移がありましたのでご紹介します。



最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。

一昨年7月からこのような投稿を続けています。以下のマガジンにまとめてありますので、お仕事を離れて頭の体操をしたいときに覗いてみてください。


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