1月4日 「石」産業は2,000億円規模の巨大市場
今日は何の日?をビジネス視点で掘り下げ「頭の体操ネタ」にしています。 今日の「頭の体操」用質問例はこちら。
→「砕石」需要は減っているが単価が上昇しているのはなぜ?
「い(1)し(4)」の語呂合せによる「石の日」「ストーンズディ」です。
この日に、地蔵・狛犬・墓石など願いがかけられた石に触れると、願いが叶うと言われているそうです。
さて、石。
石に関する産業ですが、実は非常に幅広いものです。
石材は石垣や庭石などに利用されてきましたが、明治以降、西洋建築に使われるようになりました。それに伴って採掘・加工技術も海外から導入され、特に国会議事堂(1936年竣工)の建設にあたり、大理石を採掘できる石切場が全国各地に見出されました。
また、戦後、豊かになったことや硬い花崗岩(御影石)の加工技術が進んだこともあって、一般庶民にも石の墓が普及、墓石産業も盛んになりました。
このような、「石」の産業として連想される、「墓石」、大理石などの「建材」以外に、「砕石」というカテゴリがあり、以下のような用途に使われています。
☑️ 道路(アスファルトで砕石を固めて作ります)
☑️ ビルなどのコンクリート(砕石と砂とセメントを混ぜて作ります)
☑️ 線路(敷き詰められているバラストが砕石です)
☑️ 土地の造成(基礎部分に敷き詰められ下地に使われます)
☑️ 護岸整備(コンクリートではなく割栗石と言われる石を並べて整備するのに使われます)
砂や砂利と異なるのは、採石場で採掘した石を用途に合わせて人口的に砕いて使われることです。
その砕石の出荷額は、2019年で2,174億円(約1.6億トン)。1トン当たり単価は1,306円。
2007年と比較すると、出荷額で約2割(557億円)の減少となる一方、1トン当たり単価は13%上昇(2007年1トン当たり単価1,131円)しています。(出典:経済産業省「令和元年砕石等統計年報」)
これは建設投資額と相関性が強くなっています(下図)。
また、採石に適した採石場の減少や環境意識の高まりにより新規の開発が難しくなっており、採石場自体も減少しています(下図)。
(出典:「鉱業便覧」と資源エネルギー庁資料より(「公的統計値と業界紙から見る二十世紀後半以降の日本の石材産業」より引用))
→砕石、需要は減少しているなか、単価が上昇している理由は何だろうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。
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