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#537 「苦手な仕事」は「克服」しない

日経COMEMOさんの#苦手な仕事克服のコツ、というお題について考えたことを、メモ。


1、だって嫌なんだもん。

仕事に限らず誰しも苦手なものはありますよね。

早起きが苦手、ピーマンが苦手、人付き合いが苦手、忙しいのが苦手、やることがないのも苦手、運動が苦手、英語が苦手、楽器が苦手、MT車の運転が苦手、などなどなど…

え?多すぎ、ですか?すいません。。

じゃ、これらを「克服」したいか、というと、最後のMT車の運転は上達したいと思って絶賛練習中ですが、それ以外は別に、、アラフィフですからもう直そうという気も起きません。

だって、なんで苦手かって、嫌なんですよね。。

「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、逆に「嫌い」なものは上手になる確率はかなり低いかと。

なので、「克服」なんてしません。
だって、嫌、なんだもん。
(エラそうに言うことではないですが。。)


2、仕事ではそうはいかない??

もちろん、仕事では嫌だ、と言うことだけで避けるわけにもいきません。

アラフィフです。
これまで20年以上働いてきました。
2回の転職と1回の出向を経験し、広い定義では一貫して同じ業界ではありましたが、営業、企画、コンプライアンス、ガバナンス、人事、商品組成、ツール作成、研修、新チャネル構築、など、さまざまな仕事を経験してきました。

これだけ多くのことをやらせてもらっていると、当然、苦手なもの(というかやったことないもの)もたくさんありました。

では、どうしてきたのか?

まず、やってみる。
せっかくの機会です。「食わず嫌い」は本当にもったいないですから。

それに、そもそも「仕事」というのは、普通、複数の要素が組み合わさってできています。その要素のうち、1つでもやってみたら意外と好きな部分が出てきて、そこを突破口として「苦手」と感じる前(今勉強中、という期間内)に、こなせる様になる、ということも十分あり得ます(結構ありました)。

問題なのは、そうしたことをしても「苦手」になってしまった場合です。

最も良い方法は「苦手」を「克服」するべく、トレーニングしたり、できる人に教えて頂いたり、という努力をすることでしょう。地味ですけど。

これで「克服」できればいいのですが、さらに問題は、それでも解決できなかった場合、です。

私の場合、「克服」はあきらめました。何事もあきらめが肝心。

というのも、この状態になると、「苦手」を通り越して「嫌い」になっていることが多いのです(あくまで個人の経験による感想です)。

「嫌い」なことをなんとか「克服」することは本当に苦痛です。
仕事なんだから当たり前だろ!と怒られそうですが(実際怒られたことあります)、大事なのは、与えられた仕事の目的を達成し、成果を出すこと、です。

であれば、その方法はなんでも良いのではないでしょうか?

つまり、「苦手」な部分を他の方法で回避して、成果を出す方法を考え、実行する、ということです。

逃げ恥、ですね。


3、「仕事」を分解して「苦手」を回避する

こうした考えに至った経験が、初めての転職での挫折経験です。
フルコミッションの営業だったのですが、顧客は自分で開拓していくスタイルです。営業自体は割と得意、だったのですが、特に「紹介をもらう」「紹介をもらった先に電話でアポをとる」というのが苦手(というか嫌い)でした。

でも、そこができないと営業する先がありません。

どうしたか?

まず、この2つを分解してみました。

「紹介をもらう」=お客様に紹介をお願いする、お客様に知り合いを思い浮かべてもらう、その中から営業を紹介してもよさそうな人を思い浮かべてもらう、それを私に連絡先と合わせて伝えてもらう

「電話でアポをとる」=紹介先の連絡先を用意する、電話する、紹介を受けたことを伝え用件(営業をしたい)を伝える、アポの日時や場所、目印などについて合意する

いかがでしょう?
結構、いくつもハードルがありそうなことがわかるでしょう。他の人たちはやっていたのですから本当に尊敬します。

で、この仕事の目的を考えると、結局は新しい営業する先に会えればいいのです。
そう考え、私のしたことは、可能な限り面談場所をその方の勤務先かそれが無理なら極力近くにする、ということです。

で、紹介をお願いする際には、面談の最初にどんな方とどんな仕事をしているか、を伺っておいて、面談終了後に紹介を依頼する際に、具体的にその、一緒に仕事をしている方の紹介を依頼し、その場(つまり職場)でその同僚の方を紹介してもらい、挨拶をし、その場でアポイントの調整をしてしまう、ということです。

私が苦手かつ嫌いだったのは、お客さまに紹介者を考えてもらうこと(これはお客様に負担です)であり、その方に電話越しに話をすること(営業電話って嫌ですよね)、だったのです。その2つを、一気に解決できる方法を考えついたことで、営業先が確保でき、営業成績も上向きました。

つまり、「仕事」を分解し、「苦手」な部分を「回避」して、他の方法で目的を達成できる方法を考える、ということです。


4、まとめ

いかがでしたでしょうか?

いささかお題の趣旨とはずれているとは思いますが、「苦手」が「嫌なこと」であれば、真面目に立ち向かうのも良いですが、不真面目に避けてしまうのもアリ、なのではないでしょうか?

それに、「そもそも何のためにやっているのか?」という素朴な問いは、業務そのものを改善することにもつながるかもしれません。

っと、いくら良いことを言っても、「苦手な仕事を克服」というお題にはずれてしまっていますが、これもまた、「苦手」を「回避」して成果に、ということだ、ということでお許しいただければ幸いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またまた個人的な経験に基づく、不真面目な話でしたが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。

文中の転職の話は以下で投稿しておりました。そうなんです大失敗でした。。




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