【アパレル人の本心③】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要

前回は、サスティナブルについてお話しましたが、今回は、ストリーについて。その前にそもそも何?という人は少なくないと思いましたので、サスティナブルについて、少し補足しておきます。

SDGsという国連の取り決めが発端です。2015年に2030年の世界の目標を決めました。以下みなさんおなじみの表(内容)です。

最近では、ピンバッジも販売されており、企業経営者の方は、たまにスーツに付けています。

都市伝説や陰謀論が好きな方は、なぜ18番目がないの?などありますが、17目標それぞれにターゲットが設定されており、全部で169個あります。その中で目標12に注目してほしいのですが、「持続可能」の言葉が出てきます。

つまり、企業も個人もファッションにおいて持続可能=サスティナブルを追求する必要があるということです。消費者であるみなさん個人も「むやみやたらにものを買って使う」は止めようというのが世界基準であると自覚する必要があります。ヨーロッパでは意識が高く個人での取り組みも積極的です。日本はまだまだですが。以上補足でした。

さて、いよいよ今回の本題ストリーについてのお話。私がアフターコロナのファッションを考えた時、前回キーワードにあげたのは

『サスティナブルとストリー』

ストリー=物語はブランドにとってカギになるでしょう。ファストファッション、特にユニクロの商品力については前回触れました。愛用している人が多く日本でも売上もNo.1です。しかしアフターコロナを考えた時、購入基準としてブランドの商品力だけでなく、ストリーが大事です。ブランドの成り立ちと歴史、様々な取り組みといった物語が、いかに共感できるかに消費者は関心を向ける時代となるでしょう。特にサスティナブルに対する取り組みの強度が問われると思います。

余談ですが、最近インドの綿生産の実態が悪化しています。https://hushtug.net/note/cotton-current-status/

果たしてユニクロはどうでしょうか?また、日本のセレクトブランドはどうでしょうか?ラグジュアリーブランドはどうでしょうか?

今後、みなさんがお洒落を楽しみたいと洋服を買う時に「デザインがよくて、品質もよくて、安い。」から選ぶのでなく、「サスティナブル頑張ってる。このブランド応援したい。」を加えてください。

万が一「パーカーが欲しいなあ。」と思っていたとします。その時、ブランドネームに惹かれて“North Face”のものを買うのか?品質や機能性の割りに安くて“ユニクロ”のものを買うのか?綿生産の環境に配慮したオーガニックコットンが良いと思って“無印”のものを買うのか?サスティナブルな取り組みに熱心なストリー性を持った“名も知らないブランド”のものを買うのか?さてみなさんは、どうするでしょうか?

以前紹介したホセムヒカの言葉ではないですが、あなたが人生の多くの時間を費やして得たお金で購入するものなので、それに本当にふさわしいものを選ぶことをオススメします。

日本のアパレル業界では、まだまだそのようなブランドが話題となっていませんが、少なからずありますので、紹介いたします。

https://enterthee.jp/
https://casafline.com/
https://business-leather.com/

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