おばあちゃんの経済図鑑。1。もしもの日本史特別編。超リアルな人生ゲームとのコラボバージョン。

今回、初登場の新作の

主人公は、85歳の

おばあちゃんです。


彼女の名前は、千代。

チヨばあちゃん。

と、呼ばれています。


今回のタイトルが、

おぼあちゃんの経済図鑑。

となっていますが、

むつかしい話は

出てきません。


このお話は、

ひとりのおばあちゃんの

日常生活を振り返りながら、

ふだん何気に、お買い物で

使っているお金の流れを

見てみることで、

お金が、

何処を、どんなふうに

旅して行くのか。

を、観察して、

図鑑のように経済を

楽しめるような作品と

なることを目指しています。


少し、

前置きが長くなってしまい

ましたが、

ここから、

チヨばあちゃんの物語を

始めて行きたいと

思います。


チヨばあちゃんには、

3人のこどもと、

7人の孫と、

8人のひ孫がいます。


でも、

今は、一人暮らしを

しています。


チヨばあちゃんの

朝は早く、毎朝5時前には

起床して、身支度を整え、

ゆっくりと朝食をとります。

その後、

近くの公園へ散歩に行きます

。その公園でラジオ体操に

参加して、家に帰ってきます

それから、居間でお茶を

飲んで、ほっこりしたら、

お買い物に出掛けます。


近所のスーパーに着くと、

チヨばあちゃんは、

今日と明日の分の食材を

買う前に、頭の中で献立を

色々と考えました。


まずは、今日の昼食の

お品書きは、

サバの開きと、

納豆、ワカメとシメジの

お味噌汁、キュウリの浅漬け

。です。


さて、

ここからが、

おばあちゃんの経済図鑑の

何がどのようになっていて、

経済図鑑と呼ばれるのかを、

解説して行くことに

致します。


サバの開きは、

ひとつ200円。

ですが、

まず最初に、

このサバの開きが、

このスーパーの売り場に来る

まえの段階を、ひとつずつ

逆上って行くことにします。


元々、サバは海で元気に

泳いでいたはずです。

それを漁師さんが網で捕獲

して、次に、魚を開きにする

加工業者の手に渡り、

開きになったあと、

運送業者のトラックに積まれ

、スーパーの売り場に到着

したわけです。


つまり、

ひとつ200円のサバの開き

だけを見てみても、

大勢の人の協力があって

はじめて、

チヨばあちゃんのもとに

届いたのです。


そして、

チヨばあちゃんが、

アジの開きをひとつ買った

だけで、

漁師さん、

加工業者さん、

運送業者さん、

スーパーの店員さん、

その他、これらの業者さんと

取引のある人々など、

多くの人の生活を支えている

行為になっているのです。


それこそが、

また、

それらの集まりこそが

経済の本質であるのです。


言い換えれば、

誰かが誰かの仕事を

支えている。


この支え合いの連鎖が、

社会を支えているのです。


今、話していることは、

あたりまえ過ぎて、

今更、

話すのはおかしい事です

けれど、

あたりまえ過ぎて、

ふだんは忘れてしまっている

事でもあると思うのです。


少し、

話は変わりますが、

チヨばあちゃんだけでなく、

ある程度年配の方々が

よく言う言葉に、

もう年だから、

私など、

何の役にも立たない。

生きていても仕方ない。


などと、

おっしゃる人がいますが、

本当に、

そうなのでしょうか。


チヨばあちゃんも私も、

それは違う。

と、思っているのです。


何故、

違うと思うのか。


それは、

上記でお話した事の中に

あるからです。


何気ない日常での

ほんのちょっとした

買い物でも、

その買い物の効果が、

見知らぬ誰かの仕事を支え、

生活を支えているのです。


なので、

この世に生きている人で、

何の役にも立たない人

なんて、

ひとりもいないのです。


だから、

人は、

生きているだけで

価値があり、

生きているだけで

素晴らしいのです。



今日も明日も、

誰もが

笑顔で暮らせる

日になりますように。



では、また。



最後までお読み頂きまして、

ありがとうございました。

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