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<あんこ の うんこ/前編>

どんどん増えるたい焼きの種類

たい焼きも種類が豊富になりました。皮の厚さや餡の種類だけでなく、パフェの入れ物になっている変わりダネのたい焼きも出てきました。
さて、たい焼きには「天然」と呼ばれるたい焼きが、いることを知っていますか? その天然たい焼きが、手元に届くまでをお教えします。

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天然たい焼き/古くからあるたい焼きの種類。パリパリとした表面になるように、一匹ごとの鉄型で丁寧に焼いてあります。
厚たい焼き/厚手の皮2枚で餡を挟んだたい焼き。ホットケーキのような弾力で、ボリュームたっぷりです。
丸たい焼き/丸い形になった、可愛らしさが特徴です。薄皮で餡がぎっしり。小ぶりながら、充実した気持ちになれるたい焼きです。
黒ゴマたい焼き/黒ゴマ餡を使ったたい焼き。皮に黒ゴマが練り込んであるので、炭のような色をしています。
もちもちたい焼き/米の粉を使い、皮がやや厚手で、お餅や牛皮のようなもちもち感があります。引っ張ると、少し伸びるのもお餅ぽくて楽しめます。
桜餡たい焼き/桜の餡を使った、春を感じさせるたい焼き。皮には桜を使い、ちょっとだけ塩味が強めで、桜餅のようなイメージがあります。
クロワッサンたい焼き/たい焼きの皮部分が全てクロワッサン生地。皮が本体から飛び出して、形が四角くなっているパターンが多くなっています。
ハネ付きたい焼き/皮が本体から飛び出して、形が四角くなっているたい焼き。皮のハネ部分は意外にしっとりしています。
たい焼きパフェ/コーンの代わりにたい焼きの器を使ったパフェ。もちろんたい焼き部分も食べられるので、ボリューム感たっぷり。

天然たい焼きの老舗「あんこや」

創業から150年以上、墨田区真宵町にある天然たい焼き一筋の老舗「あんこや」。お店の後ろに流れている川は、天然たい焼きが唯一上がってくる羽蘇川です。あんこやは、たい焼きの季節になると、羽蘇川で天然たい焼きを釣ってお店に出すのです。この天然たい焼きを釣る行事を、あんこやでは「大漁仕入れ」と創業時より呼んでおり、神聖な儀式として今でも大切にしています。

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毎年9月中旬になると、天然たい焼きは、産卵のため羽蘇川を上ってきます。大人になったオスとメス。数多くの天然たい焼きたちが、川の流れに逆らって泳ぎ進みます。
産卵のために栄養をしっかりと付けているので、天然たい焼きたちの身体は丸々。堂々とした泳ぎっぷりで川上へ、川上へと進みます。

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…中編-1 に続く

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