ケンヤ・カセ/空想設計士

思いついたアイデアを、最適な表現手法と構成を設計して創り上げています。

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最近の記事

<あんこ の うんこ/後編>

産卵が終わった天然たい焼きのオスとメスほとんど同時に天然たい焼きは産卵し、産卵が終わるのもほぼ同時。その後、天然たい焼きのオスとメスは、さらに川上に向かって一斉に泳ぎ出します。天然たい焼きの黄色い身体の色と泳ぐさざなみで、川面にゆらゆら輝きを放つ現象が発生。川一帯がキラキラと映ることから「黄金羽蘇川」と呼ばれています。 あんこやの「大漁仕入れ」行事 多くの産卵があった場所から数十メートル川上に、天然たい焼き一筋の老舗「あんこや」があります。あんこやでは「大漁仕入れ」と呼ばれ

    • <あんこ の うんこ/中編-4>

      甘党でもないくせに襲ってくる天敵たち 天然たい焼きは普通の魚と違い、身体全てが甘いという特徴があります。でも、見かけが魚のため、襲ってくるサメやタコが多いのも事実です。 実際にサメが襲ってきた場合、サメは天然たい焼きの身体をバクリとかじり付いて来ます。でも次の瞬間にあまりの甘さに吐き出すことがほとんどなのです。天然たい焼きは、身を守るためにサメに対し攻撃をし、サメがひるんだ隙に逃げます。 ポピュラーなパターンは、餡の粒だけを身体の中で集め、口からサメに目掛けて噴き出します

      • <あんこ の うんこ/中編-3>

        海で成長する天然たい焼き次々と子天然たい焼きは、川の流れに乗り海に向かいます。それはもう次々と。すでにたい焼きらしさがあり、ミニたい焼きの様相で巣立っていきます。 海に出てからの子天然たい焼きは、プランクトンや海藻などを食べ、大きくなっていきます。常にエサを探して泳ぎ回るので、身体も鍛えられ、引き締まったたい焼きに。大体2-3ヵ月で成長期まで育ちます。 子ども期あたりから食べる物が、プランクトンや海藻から小エビや小タコなど、小さな海洋生物に変わります。成長期になると、大き

        • <あんこ の うんこ/中編-2>

          卵の成長と子天然たい焼きになるまで天然たい焼きの卵が、石と石の隙間に産みつけられた瞬間から、卵の変化は始まります。 最初はわずかな変化ですが、4日目あたりから目に見える変化が大きくなります。 ◎1日目/見た目には、何も変化がないように見えますが、糖にくるまれた瞬間から小豆核は成長を始めます。核が分裂し、小さな核が増えて少しずつ内臓の形を作っている状態。大きな部屋の中で仕切りを作り、小さな部屋をいくつも作るイメージです。小さな部屋ができたら、それぞれの部屋に機能ごとの装飾が

        <あんこ の うんこ/後編>

          <あんこ の うんこ/中編-1>

          天然たい焼きは産卵のために川上へ数多くの大人になったオスとメスが、川上へと泳ぎ進みます。産卵にちょうどいい流れのあたりで、産卵の準備をスタート。川の流れが速すぎるとせっかく産んだ卵が流されてしまうことを、天然たい焼きは本能的に知っているようです。 天然たい焼きのメスの産卵中流と上流の間くらい。川底の石が増えてきた場所で、メスは産卵に適した場所を探します。石と石がつくりだす角度が大事。メスは産卵に適した角度が見つかるまで、石と石の間を探し続けます。時には理想的な角度にこだわり

          <あんこ の うんこ/中編-1>

          <あんこ の うんこ/前編>

          どんどん増えるたい焼きの種類たい焼きも種類が豊富になりました。皮の厚さや餡の種類だけでなく、パフェの入れ物になっている変わりダネのたい焼きも出てきました。 さて、たい焼きには「天然」と呼ばれるたい焼きが、いることを知っていますか? その天然たい焼きが、手元に届くまでをお教えします。 ◎天然たい焼き/古くからあるたい焼きの種類。パリパリとした表面になるように、一匹ごとの鉄型で丁寧に焼いてあります。 ◎厚たい焼き/厚手の皮2枚で餡を挟んだたい焼き。ホットケーキのような弾力で、ボ

          <あんこ の うんこ/前編>