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一冊の本が世界を変革することがある。小さな出版革命は、やがて草の生命力で大地にひろがっていく。

誰でも本が作れる。誰でも本が発行できる。誰でも出版社が作れる。この小さな革命を生起させんとする「草の葉ライブラリー」は、「CAMPFIRE」7月23日から9月7日までの46日間、高尾五郎作「ゲルニカの旗 南の海の島」をクラウドファンディングします。「CAMPFIRE」に掲載された私たちのサイトを訪れて下さい。新しい地平を開かんと苦闘する私たちに力を貸して下さい。

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高尾五郎著 ゲルニカの旗 南の海の島

四編の中編小説が、A4版360ページに編まれています。一冊一冊が手作りです。生命の木立となって、時代とともに成長していく本です。カラーの挿絵が六点挿入されていて、一冊一冊が工芸品のように造本されていきます。「草の葉ライブラリー」が読書社会に投じる革命の本です。たった一冊の本が世界を変革していきます。

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5月20日の「note」に私は次のようなコラムを植え込んでいる。

誰にでも本が作れる、誰にでも本が発行できる、誰にでも出版社がつくれる。

「note」に上陸して、何十人何百人ものサイトを訪れて感じたのは、「note」に書き込む書き手たちだれもが抱いているのは本にしたいと願望していることだった。どのサイトを訪れてもその願望が秘められていることをひしひしと感じる。そのサイトに何十、何百と《スキ》が投じられてもスクリーンにあらわれる電子文字を、結局は信じていないのだ。彼らが刻み込みたいのは電子文字ではなく、紙の上にだった。すなわち本にすること、それが「note」の書き手たちの究極の目的なのだろう。

なんでも毎日、数万のさまざまな記事が「note」に投じられるらしい。おそるべき数だ。おびただしい数の小説が、毎日毎日書き込まれていく。いったいこの日本に作家になりたいと志望する人間はどのくらいいるのだろうか。数万どころではない、ひょっとすると数十万人という数になるのではないか。彼らが作家としてこの社会にデビューする最短距離は、懸賞小説に応募して、そこで栄冠を勝ち取ることだ。しかしそれも至難の業で、何度応募しても落選続きだ。そこで「note」に書き込んでいるということなのか。

あるいは彼女はベトナムの高原地帯にある貧しい村で、その村を豊かにしようと村の若者たちと胡椒やカカオの栽培にものりだした。学校づくりもはじめた。彼女は音大を出た音楽家でもあったから、その学校の若者や子どもたちとミュージカルをつくった。そんな活動を写真とコラムで構成した本をつくりたいと出版社に持ち込んでみた。その出版社は、持ち込み原稿は受けつけていないと即座に拒否。あきらめられない彼女はさらにB社、C社と持ち込んだがいずれも拒否された。それで彼女はその活動記録を「note」に打ち込んでいるということなのか。

あるいは長年勤めていた会社をリストラされた。その会社は創業者一族が経営する会社だった。その創業者が倒れると息子がトップに立った。しかしこの息子は経営者としての才覚がない人物だった。会社はどんどん傾いていく。ついに彼は立ち上がってこの息子を追放する戦いを開始した。しかし彼とともに立ち上がるはずだった仲間はつぎつぎに裏切り脱落していって、彼が追放されてしまった。その戦いを書いた本を自費出版しようと印刷会社に持ち込んだら、A社は二百万円、B社は百八十万円、C社は百七十万円と見積もられた。無職になった彼にそんな金はない。そこで彼は「note」にその手記を書き込んでいるということなのか。

私がこの大陸に上陸してきたのは、出版の革命を起こすためだつた。「だれにでも本が作れる、だれにでも本が発行できる、だれにでも出版社がつくれる」いよいよこの革命を生起させる実践に踏み出すときがきた。

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