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休日でも仕事のことをイチイチ気にしてしまう病について

せっかく有給をとったり、または固定休だったり、はたまた無給休みだったりした時に、どれだけ仕事のことを忘れてエンジョイできるかは個人の性格や価値観、そして職種によっても違うのではないか。

そして筆者は特に休日に気にする必要なんてほとんどない仕事が、キチンと稼働しているか、問題が起こっていないか、そして自分が怒られないかを気にしてしまい、いちいち職場の情報をオンラインで確認する癖が抜け切れていないのであった。

その理由としては、上司や同僚にいちいち怒られたくない、批判されたくないという精神の持ち主であるということに他ならない。決して自分自信が失敗やミスをして迷惑をかけたくないという気持ちからではない。そこからは、メンタルの弱さをはじめとして、豆腐メンタル、傷つくのが怖い、真面目系クズなどといった、社会不適合者としての素質を十分に感じ取ることができそうだ。

そもそも、金を稼ぐという目的なくしては、ほとんど行きたくもやりたくもない作業が大半を占め、職場の人間関係としても、そこまで親しい仲を構築することもできず、関係が悪くない程度の職場上の友人と呼べる人間が数名いる程度である。だがしかし1年後には、なくなっていてもおかしくないほどの関係である。

結局、資本主義の令和日本で生きる道としては、定年まで社畜人生というのはもはや古く、資産を拡大して、働かなくても暮らせる(もしくは働かなくてもある程度自動的に収入が得られる広義の不労所得を持つ)FIREないしはサイドFIREするのが資本主義としては合理的である。その日までタネ金を増やして、副業やキャリアの変更、スキルアップ自己投資を続けるのが概ね正解であるように思う。

しかしながら、人生論として有名な書籍である『Die With Zero』の冒頭にある通り、アリのようにあくせく働いた金は一体いつ使うのか、老後に使ってもその効用(価値)は減るのではないかという問題が生じる。キリギリスのように宵越しの金は持たない生活のほうが、人生の幸福度という点においては高いのではないかという問題である。

この問題を超克する解決策としては、ほどほどに今その年齢でしかできない物事に思い出作りの投資ないし浪費をしつつ、アリの精神も忘れず資産拡大を目指す方針をとることであろう。

だから貴重な休日にいちいち仕事や職場の状態なんて考えるのは、自らが経営者や役員でもない限りは無駄。社長や役員、理事やCEOでない限りなんの意味もない。無限の可能性のある休日に、仕事では得られない自分固有の思い出作りに邁進するのが合理的である。もしくは転職の準備である。自分を楽しませる訓練を積まないと、人生はアリのままで終わってしまう。

19世紀にはすでに、賃金労働者が生み出した労働における余剰の価値を資本家が搾取により奪い、資本家のみが資本を拡大するが、労働者は労働の剰余を奪われ資本が蓄積していかないことが資本論で説かれている。だから経営者になるために起業するしかないかといわれると、それも個人の性格や特性を考慮しないといけない。やはり人を使うことができる、人と円滑に仕事ができる、人に仕事を任せられる、人を信じられる特性、経営スキル等がないとうまく機能しないだろう。内向的でどちらかというと仕事の大半を一人でこなしたい、人と関わりたくないとなると、人と密に連携をとるような仕事生活を構築するのはやめておいたほうがいい気もしてくる。

しかしながら、資本主義のジレンマを乗り越えるには、労働者人生を降りて、起業マインドをもって、人を使うかはともかく、副業や複数のスキルや個性を伸ばして、自分にしかできない希少性を商品にして個人事業主になる生活のほうが、経費生活含めて、合っている人間も多いのではないか。投資と同じで、リスクを取れないと、大きく勝つこと(金融で資産を増やすこと)はできないだろう。仮想通貨のビットコインが最近上昇しているが、怖いや不安といって金を金融商品に入れられないと、金は増えない。

人生は運ゲーというが、明日死ぬかはわからないし、何が起きるかも誰もわからない。それでも一見平穏無事に回っている世界な訳であって、賃金労働者(社畜)が向いているかどうかも、実際に経営サイドに足を踏み入れないとわからないことは多い。

人生死ぬときに一番後悔するのは、何を失敗したかではなく、何をやらなかったか、であるという。思い出はできるだけ多いに越したことはなく、成功しても失敗しても、破産しても生活保護になっても、犯罪者になってしまっても、最悪死んでも、何かいつ起こるかなんて誰にも予想なんてできない。だから保険があるが、生きることなんてリスクだらけで、生きる苦しみ、病気になる苦しみ、老いる苦しみ、死ぬ苦しみを説いた仏教が世界宗教となるのは当然である。苦しみを受け入れて前に進むしかないのだ。

人生は一度きりなのだから、やりたいことやったもん勝ちで、やりたくもない仕事のことなんて考える必要もないのだ。そう言い聞かせて、私は今日も貴重な社畜人生の休日をエンジョイする覚悟を決めるのであった。。。


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