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口語俳句 作品集 19 〜梅雨明け〜
「 梅雨明け 」
~口語俳句〜
文語派も口語派もきくふうりんよ
しあわせなひとは目立たず掛け簾
代々よふるさとを聞くせみしぐれ
さびしさはとおのいてゆく遠雷よ
ひとすじよながれたばねて夏の河
金魚すくい千々の赤また千々の黒
仏塔よ透くまぶしさのせみのこえ
街が持つしずかな意志よソーダ水
灼熱のビーチパラソルたちならぶ
みなこころ落ち着けるのが大夕焼
ハンモックゆっくり沈み込む空よ
◇
照る沖よよこならびしてくもの峰
南国か日ざしもアイスクリームも
西瓜割り日暮れる浜のかたすみで
ひらくたび音降りだして梅雨の傘
挿し生けるひとそのものよ花菖蒲
さいごにはかげを深めて濃紫陽花
革靴のつやあたらしく梅雨明けか
この暮らし暦とともにうなぎの日
スマートフォン社会が動く雲の峰
映えるそら映えるふんすい夕広場
しあわせは今があることでした虹
◇
拝殿よかげが飛びかうなつつばめ
聞く人をこばむかに山ほととぎす
くさぶえよながめそだった夕山河
満月を捕らえもせずに蜘蛛の巣よ
はばたいて羽化の夜明けの揚羽蝶
自転車よけしきがうごくくもの峰
ふりかぶるひげやわらかよ天牛虫
白靴よあゆむじぶんのかげのうえ
林間学校星を見てよりけんかせず
ふうりんよ星にもひびく一人部屋
ひとり来てそれとさだまる冬の海
07月11日〜07月24日
現代語・現代仮名づかい・現代的切れ字
を基本にして詠んだ作品集です
ふだんの話し言葉・記号・句読点・
カタカナ・外国文字・アラビア数字・分かち書き
なども活かして必要最小限使用しています
下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です
◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体
◇口語=口語体=現代語=書き言葉
∟==話し言葉
◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い
◯使用している切れ字について
この作品集では
現代的な切れ字の候補を使用しています
「現代切れ字 十八字(推奨)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ
◯口語俳句の基礎基本・つくり方について
下記に簡潔にまとめました
◯生成AIの利用 について
下記は、生成AIによる鑑賞・比較・意見を参考にして、自分で推敲・完成させた作品です。
◇生成AIに担当してもらった点
街が持つしずかな意志よソーダ水
(句内の語の比較)
みなこころ落ち着けるのが大夕焼
(使う助詞の比較)
ひらくたび音降りだして梅雨の傘
(2つの案の比較)
◯俳句の目標
下記について、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています
「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」
「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」
「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」
「三物一句」「風情の継承」「平明深遠の詩」
◯口語俳句 俳句の目標の探究
11項目の目標についての
簡単な解説と実際の作品を下記にまとめました
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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