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tomiehiroyuki
現代語俳句への旅 2
「 一 」
~現代語俳句集~
いちぞくとそらへだててぞ夕涼み
なつかしむおおゆうやけの空の奥
星のさいげつ人のさいげつ蛍とぶ
人類のまつえい一人キャンプの火
ひとり聴くきおくのはての風鈴屋
もてなす日おおきくひらく冷蔵庫
手にひらく白鳥いろのハンカチよ
むすめらがひらいていく世香水瓶
◇
一人一人背負って行くか梅雨の空
傘さしておとふりしきる五月雨よ
ひた歩くこころの氷河とけるまで
いっしんにわきたつ雲よ雷雨の上
軒下にえいえんの留守くもの巣よ
一人一人孤独でアイスコーヒーで
みなわらう夜が金色ビアガーデン
しあわせが母子にひとつ手花火よ
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