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俳句 作品一覧

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俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧いただけます
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#現代語俳句

みつばちよぶらさがり飛ぶ羽の音

みつばちよぶらさがり飛ぶ羽の音

季語:蜜蜂( 三春 ) 現代俳句

みつばちは、ミツバチ科ミツバチ属の昆虫

自分の羽にぶらりと
ぶらさがって飛んでいるようにも見えます

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わかめ干す島をぐるりと隠岐の海

わかめ干す島をぐるりと隠岐の海

季語:若布干す( 三春 ) 現代俳句
隠岐=おき

わかめ干すは、刈り取ったわかめを干すこと

生産量が多いのは
特に宮城県、岩手県、徳島県だそうです

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遍路杖いまいまいまを行くおとよ

遍路杖いまいまいまを行くおとよ

季語:へんろ( 三春 ) 現代俳句

遍路は、四国八十八カ所巡りをする人々

遍路杖(へんろづえ)は
遍路がついて歩く金剛杖のことだそうです

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おぼろづきふるさとともす二三軒

おぼろづきふるさとともす二三軒

季語:朧月( 三春 ) 現代俳句

朧月は、春の夜のおぼろにかすむ月

いなかの町や村
灯りが消えて寝静まるのもはやい印象です

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ちんもくよやがてしずかに春の滝

ちんもくよやがてしずかに春の滝

季語:はるのたき( 三春 ) 現代俳句

春の滝は、春に見る滝のこと

黙ってしずかに仰いでいると
滝の音もだんだんしずかに感じられます

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ほそみちよ奥かくされて山がすみ

ほそみちよ奥かくされて山がすみ

季語:霞( 三春 ) 現代俳句
ほそみち=細道

かすみは、野山に水蒸気が白くかかる現象

おなじ現象を
昼はかすみ、夜はおぼろと呼ぶそうです

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げきりゅうを鮎のぼりゆく夕山よ

げきりゅうを鮎のぼりゆく夕山よ

季語:上り鮎( 晩春 ) 現代俳句
夕山=夕暮れの山

のぼり鮎は、春に川を遡上する若鮎

激しい川の流れを
のぼってゆくほかない場合もあるようです

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もじゃもじゃと大きく一つ鴉の巣

もじゃもじゃと大きく一つ鴉の巣

季語:からすのす( 三春 ) 現代俳句

鴉の巣は、鴉が子育てのためにつくる巣

高い木の枝や
電柱の上にも巣をつくることがあるそうです

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陶芸よ手振ってはらうはるのどろ

陶芸よ手振ってはらうはるのどろ

季語:春( 三春 ) 現代俳句

春は、立春から立夏の前日までの期間

陶芸でろくろを使うと
水気の多い泥(どろ)が手にたまってきます

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春の海見るおんがくということか

春の海見るおんがくということか

季語:はるのうみ( 三春 ) 現代俳句

春の海は、春ののどかな海のこと

見る音楽のように
その揺らぎや広さ、のどかさに癒やされます

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離陸機よ下はいちめんさくらどき

離陸機よ下はいちめんさくらどき

季語:桜時( 晩春 ) 現代俳句

さくらどきは、桜が咲く頃のこと

離陸機は
空に飛び立ってゆく飛行機のことだそうです

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叙景詩のひとりとなって花あおぐ

叙景詩のひとりとなって花あおぐ

季語:はな( 晩春 ) 現代俳句

花は、桜のこと

叙景詩(じょけいし)は
自然の風景をうたった詩のことだそうです

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ねこの子よちいさな丸になって夜

ねこの子よちいさな丸になって夜

季語:猫の子( 晩春 ) 現代俳句

猫の子は、春に生まれた子猫のこと

からだを丸めて
ねむる姿はかわいらしくまたさびしげです

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まどに立つうしろすがたと春愁と

まどに立つうしろすがたと春愁と

季語:しゅんしゅう( 三春 ) 現代俳句

春愁は、春に感じる愁いのこと

春は春愁、秋は秋思
季語になるほど、もの思う時期のようです

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