マガジンのカバー画像

俳句 作品一覧

2,745
俳句作品を1句ずつ、発表順にご覧いただけます
運営しているクリエイター

#創作

あたっては日かげる嶺々よ雁の列

あたっては日かげる嶺々よ雁の列

季語:かりのれつ( 晩秋 ) 現代俳句
*句を修正しました

雁の列は、雁が列をなして飛ぶこと

かわらない風景
少しずつかわりながらも存在しているようです

◇関連記事◇

野のとんぼはねしか見えず日の光

野のとんぼはねしか見えず日の光

季語:蜻蛉( 三秋 ) 現代俳句
はね=羽

とんぼは、トンボ目に属する昆虫

羽だけがちらちらと
ひかってみえることもあります

◇関連記事◇

教会のぜんぼうが見えいなびかり

教会のぜんぼうが見えいなびかり

季語:稲光( 三秋 ) 現代俳句
ぜんぼう=全貌

いなびかりは、雷の特に光のこと

一瞬のいなびかり
音もなくひかることも多いようです

◇関連記事◇

稲刈り機つつむ大きなゆうぞらが

稲刈り機つつむ大きなゆうぞらが

季語:いねかり( 晩秋 ) 現代俳句

稲刈りは、秋に実った稲を刈りとること

トラクター、田植え機、コンバインなど
米づくりの作業によって使いわけるそうです

◇関連記事◇

たかぞらよ風にさらわれ草のわた

たかぞらよ風にさらわれ草のわた

季語:草の絮( 三秋 ) 現代俳句
たかぞら=高空

草の絮は、草の穂がわた状になったもの

一気に風にさらわれる
ということもありそうです

◇関連記事◇

ゆうやみよ色濃くならぶ稲架の列

ゆうやみよ色濃くならぶ稲架の列

季語:はざ( 仲秋 ) 現代俳句

稲架は、刈った稲束を干すための木組み

稲架で天日干しをして
稲を乾燥させる昔ながらの方法があるそうです

◇関連記事◇

馬鈴薯が丸ごといくつシチュー皿

馬鈴薯が丸ごといくつシチュー皿

季語:じゃがいも( 初秋 ) 現代俳句

馬鈴薯は、ナス科ナス属の植物

じゃがいもが丸ごと入った
シチューなどもあるそうで美味しそうです

◇関連記事◇

草さきよとうめいいろのつゆの玉

草さきよとうめいいろのつゆの玉

季語:露( 三秋 ) 現代俳句
とうめいいろ=透明色

露は、朝に草の上などに見られる水滴のこと

露の玉
とうめいな色があるようにも感じられます

◇関連記事◇

草じらみつくさびしさよ城のあと

草じらみつくさびしさよ城のあと

季語:草虱( 三秋 ) 現代俳句
つく=付く

草じらみは、セリ科ヤブジラミ属の越年草

山や野などで
衣服にくっつく小さな草の実のことです

◇関連記事◇

えだえだよいまあおあおと松手入

えだえだよいまあおあおと松手入

季語:まつていれ( 晩秋 ) 現代俳句
*句を修正しました

松手入は、松の木の手入れをすること

枯れた葉、古くなった葉
不要な枝などを取りのぞくそうです

◇関連記事◇

あさもかげゆうべもかげよ雁の列

あさもかげゆうべもかげよ雁の列

季語:かりのれつ( 晩秋 ) 現代俳句

雁の列は、雁が列をなして飛ぶこと

雁の棹
雁行などとも呼ぶそうです

◇関連記事◇

寺のかげうつくしいのも十五夜か

寺のかげうつくしいのも十五夜か

季語:じゅうごや( 仲秋 ) 現代俳句

十五夜は、特に陰暦8月15日の夜のこと

今夜は十五夜
中秋の名月をながめることができるそうです

◇関連記事◇

せんねんをにせんねんをよ雁の旅

せんねんをにせんねんをよ雁の旅

季語:かり( 晩秋 ) 現代俳句

雁は、カモ科の鳥の一種

秋に北方から渡ってきて
翌年の春に北方に帰ってゆく渡り鳥だそうです

◇関連記事◇

ゆく道よ黄をうつくしくもみじ山

ゆく道よ黄をうつくしくもみじ山

季語:もみじやま( 晩秋 ) 現代俳句

もみじ山は、木々がもみじした山のこと

赤いものを紅葉、黄いものを黄葉
読み方はどちらも「もみじ」だそうです

◇関連記事◇