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俳句 作品一覧

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俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧いただけます
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2023年4月の記事一覧

瀬戸大橋灯ごとおぼろよ波のおと

瀬戸大橋灯ごとおぼろよ波のおと

季語:朧( 三春 ) 現代俳句

おぼろは、春夜に物がぼんやりとして見えること

瀬戸大橋は、瀬戸内海にかかる
四国香川と本州岡山をむすぶ大橋だそうです

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プロペラの模型ひこうきはなつ春

プロペラの模型ひこうきはなつ春

季語:春( 三春 ) 現代俳句

春は、立春から立夏の前日までの期間のこと

プロペラ模型飛行機、つくるのが
流行って、よく飛ばしたのを覚えています

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亡くなって形見のようにはるの月

亡くなって形見のようにはるの月

季語:春の月( 三春 ) 現代俳句
形見=かたみ

春の月は、春の夜のうるんだ月のこと

月を見て人を思う、というのは
いつの時代でもあることのように思います

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三輪車わがみちをゆくのどかさよ

三輪車わがみちをゆくのどかさよ

季語:のどか( 三春 ) 現代俳句

のどかは、春ののんびりとおだやかな様子のこと

幼い子どもが、一所懸命に
三輪車をこぐすがたはかわいらしいです

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のぼる坂目にもおおきなはるの月

のぼる坂目にもおおきなはるの月

季語:春の月( 三春 ) 現代俳句

春の月は、春の夜のうるんだ月のこと

錯覚かもしれませんが、土地によっては、
月がたいへん大きく見えたのを覚えています

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花なずな細ごま咲いてけなげさよ

花なずな細ごま咲いてけなげさよ

季語:花薺( 三春 ) 現代俳句

なずなは、アブラナ科ナズナ属の越年草のこと

春の七草の1つ、ぺんぺん草とも呼ばれ、
ちいさな白い花をたくさんつけるそうです

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とかいに灯いなかに闇よおぼろ月

とかいに灯いなかに闇よおぼろ月

季語:朧月( 三春 ) 現代俳句

おぼろ月は、春の夜のおぼろにかすむ月のこと

4月もあと数日、
今週末からゴールデンウィークのはじまりです

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春の雁とびたって無のみずうみよ

春の雁とびたって無のみずうみよ

季語:はるのかり( 晩春 ) 現代俳句

春の雁は、春にまだのこっている雁のこと

渡り鳥が北方に帰っていなくなった
湖などは、すこしさびしい印象かもしれません

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月おぼろもしものはなし窓ぎわで

月おぼろもしものはなし窓ぎわで

季語:月朧( 三春 ) 現代俳句

月おぼろは、春の夜の月がおぼろにかすむこと

もし◯◯だったら〜、という話しを
子どものころは遊びでよくしていました

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こでまりよ咲き越えている塀の上

こでまりよ咲き越えている塀の上

季語:こでまりの花( 晩春 ) 現代俳句

こでまりは、バラ科シモツケ属の落葉低木

小さな花が手毬のように丸く
あつまって咲くので、この名になったそうです

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網ひいて夜の青あおとほたるいか

網ひいて夜の青あおとほたるいか

季語:蛍烏賊( 晩春 ) 現代俳句

蛍烏賊は、ホタルイカモドキ科のイカのこと

小型のいかで、体の表面に
多くの発光器をもち、青白い光を放つそうです

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かき揚げて花びらいろのさくら蝦

かき揚げて花びらいろのさくら蝦

季語:さくらえび( 晩春 ) 現代俳句

さくら蝦は、サクラエビ科のエビの一種

静岡県の特産で、
日本での現在の漁場は主に駿河湾だそうです

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かおあげて競技場ごとかげろうよ

かおあげて競技場ごとかげろうよ

季語:陽炎( 三春 ) 現代俳句

かげろうは、日がさした地面から立ちのぼる気

地面から立ちのぼる蒸気で、
風景などが揺らめいて見えることだそうです

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チューリップひといろの野よ夕茜

チューリップひといろの野よ夕茜

季語:チューリップ( 晩春 ) 現代俳句
ひといろ=一色

チューリップは、ユリ科チューリップ属の植物

和名は、鬱金香(うこんこう)
もしくは、牡丹百合(ぼたんゆり)だそうです

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