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俳句 作品一覧

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2023年3月の記事一覧

はなびらの二十日ふぶいて吉野山

はなびらの二十日ふぶいて吉野山

季語:花片( 晩春 ) 現代俳句
二十日=はつか

花片は、特に桜の花びらのこと

3月末から4月中ごろまで、
ふもとから順に咲いては散っていくそうです

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日あたってあかるくくらく白藤よ

日あたってあかるくくらく白藤よ

季語:ふじの花( 晩春 ) 現代俳句

白藤は、白い藤の花のこと

光と影、幸と不幸、生と死など、
何事も両方体験させられる世界のようです

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ただなかにいて死も生も花ふぶき

ただなかにいて死も生も花ふぶき

季語:花ふぶき( 晩春 ) 現代俳句

花ふぶきは、散りふぶく桜のこと

近年は訃報を受けることが多く身につまされます

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寝について奈良は蛙のこえのなか

寝について奈良は蛙のこえのなか

季語:蛙( 三春 ) 現代俳句

蛙は、無尾目に属する両生類のこと

芭蕉の古池の句では「かわず」
一茶の痩蛙の句では「かえる」と呼ばれています

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はなふぶき仰いで一人はなふぶき

はなふぶき仰いで一人はなふぶき

季語:花吹雪( 晩春 ) 現代俳句

花吹雪は、桜が吹雪のように散ること

散りはじめはひとひら、ひらひら、
やがて絶え間なくふぶきはじめるようです

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目ひらいて花目つむって花ふぶき

目ひらいて花目つむって花ふぶき

季語:花吹雪( 晩春 ) 現代俳句

花吹雪は、桜が吹雪のように散ること

桜と花では語感や印象に違いがあって、
桜吹雪と花吹雪でもそれはおなじようです

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田蛙のこえにまたたくほしぞらよ

田蛙のこえにまたたくほしぞらよ

季語:蛙( 三春 ) 現代俳句

蛙は、無尾目に属する両生類のこと

田に水が張られるころになると、
蛙も次第に鳴きはじめ、大合唱になるようです

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花満ちていろさまざまのよしの山

花満ちていろさまざまのよしの山

季語:花( 晩春 ) 現代俳句

花は、桜のこと

吉野山の山桜、色もさまざまに見えます
満開の時期は4月2日(日)頃からだそうです

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いくまんのつぼみ吉野の朝ざくら

いくまんのつぼみ吉野の朝ざくら

季語:朝桜( 晩春 ) 現代俳句

朝ざくらは、朝に見かける桜のこと

吉野山、今年の開花は、
3月27日(月)ごろからだそうです

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木の下をふぶききよめて花見あと

木の下をふぶききよめて花見あと

季語:はなみ( 晩春 ) 現代俳句

花見は、桜を観て楽しむこと

今年は花見をして
楽しむ方も多くなるのかもしれません

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ちょうじょうに道あつまるか山桜

ちょうじょうに道あつまるか山桜

季語:やまざくら( 晩春 ) 現代俳句

山桜は、バラ科サクラ属の落葉高木

花と葉が同時にでてくるのが特徴で、
そのために他の桜と見分けがつきやすいそうです

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あしもとにしだれざくらの枝先よ

あしもとにしだれざくらの枝先よ

季語:しだれ桜( 仲春 ) 現代俳句

しだれ桜は、バラ科サクラ属の落葉高木のこと

長く枝を垂れて咲くすがたは、
桜の一種として、一見の価値がありそうです

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この星に朝来つづけてさえずるか

この星に朝来つづけてさえずるか

季語:囀り( 三春 ) 現代俳句

囀りは、特に繁殖期の小鳥の鳴き声のこと

夜が来なかったこともなく、
朝が来なかったこともないという世界です

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身のばして鳥さえずるかえだの先

身のばして鳥さえずるかえだの先

季語:囀り( 三春 ) 現代俳句

囀りは、特に春の繁殖期の鳥の声のこと

小鳥たちは身をまえにのばして
しきりに囀っているかのようにも身受けられます

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