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俳句 作品一覧

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2023年2月の記事一覧

菜ばしよ手間の料理のつくし和え

菜ばしよ手間の料理のつくし和え

季語:つくしあえ( 仲春 ) 現代俳句
菜ばし=菜箸

土筆和えは、土筆を使った和え物のこと

土筆は、はかま取りやアク抜きなど
下ごしらえに手間のかかる料理だそうです

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たちあがる牛のかなたのくもよ春

たちあがる牛のかなたのくもよ春

季語:はる( 三春 ) 現代俳句
くも=雲

春は、立春から立夏の前日までの期間のこと

放牧の季節は主に春から秋で、
牛、馬、羊などが放たれているそうです

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石段のいちだんずつよ落ちつばき

石段のいちだんずつよ落ちつばき

季語:落椿( 三春 ) 現代俳句

落椿は、散り落ちた椿の花のこと

石段の脇に植えられている椿、
段ごとに散り落ちていることもあります

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つぎつぎとあからむつぼみ椿咲く

つぎつぎとあからむつぼみ椿咲く

季語:つばき( 三春 ) 現代俳句

椿は、ツバキ科の常緑高木とその花こと

椿の花のつぼみの観察は、
ひらくまでの期間が長く楽しめるそうです

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あしあとがおどるようによ春の浜

あしあとがおどるようによ春の浜

季語:はるのはま( 三春 ) 現代俳句

春の浜は、春のうららかな浜のこと

人々が砂浜にのこした足あと、
満ち潮の波がやがてしずかにさらっていきます

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ふんえんのあがる大阿蘇はるの馬

ふんえんのあがる大阿蘇はるの馬

季語:春の馬( 晩春 ) 現代俳句
ふんえん=噴煙

春の馬は、のどかな春の季節の馬のこと

阿蘇山一帯では2・3月ごろに
野焼きが行われ、放牧などはその後だそうです

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川の音瀬ごとにたかく木々の芽よ

川の音瀬ごとにたかく木々の芽よ

季語:木の芽( 三春 ) 現代俳句

木の芽は、春のあらゆる木々の芽のこと

芽吹きのころを木の芽時、
気象では木の芽雨、木の芽風などともいうそうです

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たかだかと石鎚ひとつさえずるか

たかだかと石鎚ひとつさえずるか

季語:囀る( 三春 ) 現代俳句
石鎚=いしづち

さえずるは、繁殖期の鳥がしきりに鳴くこと

石鎚山には四国にある山
西日本、最高峰だそうです

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屋じょうは見あげるところ春北斗

屋じょうは見あげるところ春北斗

季語:はるほくと( 三春 ) 現代俳句

春北斗は、春の夜に見る北斗七星のこと

春の大曲線や春の大三角など、
春の星ぞらも見どころは多いようです

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街よみな出会いわかれてはるの雪

街よみな出会いわかれてはるの雪

季語:春の雪( 三春 ) 現代俳句

春の雪は、立春後にふる雪のこと

春の降りおさめの雪を、雪の果て、
なごり雪、わすれ雪などとも呼ぶそうです

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そのはてのそらあおあおと梅の花

そのはてのそらあおあおと梅の花

季語:うめのはな( 初春 ) 現代俳句

梅は、バラ科サクラ属の落葉高木の花のこと

梅の色の種類は、本紅、移り白
移り紅、口紅の主に4種とされているそうです

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ダチョウという沈黙一羽はるの雪

ダチョウという沈黙一羽はるの雪

季語:春の雪( 三春 ) 現代俳句

春の雪は、立春後に降る雪のこと

ぼろぼろな駝鳥という有名な
詩があってむかし読んで胸打たれました

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貝がらよ手に手にひろうはるの海

貝がらよ手に手にひろうはるの海

季語:春の海( 三春 ) 現代俳句

春の海は、春のおだやかな海のこと

砂浜にある貝がらも、
場所や地域によってその種類が異なるようです

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ちへいせんすいへいせんを鳥帰る

ちへいせんすいへいせんを鳥帰る

季語:とりかえる( 仲春 ) 現代俳句

鳥帰るは、冬鳥が春になって北方に去ること

雁、鴨、白鳥、鶴などが、
代表的な渡り鳥とされているそうです

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