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俳句 作品一覧

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2022年12月の記事一覧

つぎつぎに今年をくべて年の火よ

つぎつぎに今年をくべて年の火よ

季語:としのひ( 暮 ) 現代俳句

年の火は、大晦日に神社などで焚く火のこと

大晦日、年が明けるまえから
年越詣にでかける方々も少なくないようです

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湯気のなか何もおもわず年の湯よ

湯気のなか何もおもわず年の湯よ

季語:としのゆ( 暮 ) 現代俳句

年の湯は、大晦日の入浴のこと

大晦日に、1年の疲れや汚れ、
厄を洗い落とすために入る風呂のことだそうです

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だいぶつのいちねんの黙年のくれ

だいぶつのいちねんの黙年のくれ

季語:年の暮( 暮 ) 現代俳句
黙=もく

年の暮は、1年の終わりの頃のこと

明日は大晦日、今日30日のことは、
小晦日と書いて「こつごもり」というそうです

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煤湯出て星がゆたかであることよ

煤湯出て星がゆたかであることよ

季語:すすゆ( 暮 ) 現代俳句

煤湯は、年末の煤払いのあとの入浴のこと

煤払い、現在でも年末に
寺社などで行われているのをニュースで観ます

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背をながす煤湯の湯気の白さこそ

背をながす煤湯の湯気の白さこそ

季語:すすゆ( 暮 ) 現代俳句

煤湯は、年末の煤払いのあとの入浴のこと

煤払い(すすはらい)は、
今でいう年末大掃除のことだそうです

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たかい嶺雪をかさねてとしのくれ

たかい嶺雪をかさねてとしのくれ

季語:年の暮( 暮 ) 現代俳句
たかい=高い

年の暮は、1年の終わりの頃のこと

晩秋ごろ冠雪した嶺々に、
冬場はさらに雪が降り積もるようです

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大どおりただまっすぐに行く年か

大どおりただまっすぐに行く年か

季語:ゆくとし( 暮 ) 現代俳句

行く年は、過ぎ去ってゆく年のこと

クリスマスの時期がすぎると、
一気に年末といった印象が強くなります

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灯の窓に降りつづけてよ聖夜の雪

灯の窓に降りつづけてよ聖夜の雪

季語:せいや( 仲冬 ) 現代俳句

聖夜は、12月24日の夜のこと

今夜はクリスマスイブ、
俳句でもクリスマスを詠んだ作品は多いです

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陽とともにすずめ降りきて雪達磨

陽とともにすずめ降りきて雪達磨

季語:ゆきだるま( 晩冬 ) 現代俳句

雪達磨は、雪を丸めてだるまの形にしたもの

こちらではさっと積もった雪や雪達磨も
日ざしなどにすぐに溶けてきえてしまいます

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駅を出て人それぞれのボーナス日

駅を出て人それぞれのボーナス日

季語:ボーナス( 暮 ) 現代俳句

ボーナスは、特に年末賞与のこと

夏のボーナスは、夏季賞与、
夏季ボーナスなどとして区別するようです

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大どおりにしにひがしに年の暮れ

大どおりにしにひがしに年の暮れ

季語:年の暮( 暮 ) 現代俳句

年の暮は、1年の終わりの頃のこと

指折り数えるほど
暮れが押し詰まった日々を数え日というそうです

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松のえだ雲のようによとしのくれ

松のえだ雲のようによとしのくれ

季語:年の暮( 暮 ) 現代俳句

年の暮は、1年の終わりの頃のこと

12月中旬から大晦日にかけてのことで
煤払いや正月を迎える準備を行うそうです

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引越しの部屋にのこして古ごよみ

引越しの部屋にのこして古ごよみ

季語:古暦( 暮 ) 現代俳句

古ごよみは、使い古したその年の暦のこと

日本人全体の
引越しの平均回数は約3回だそうです

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踏みしめてじぶんの音か枯れ野道

踏みしめてじぶんの音か枯れ野道

季語:かれの( 三冬 ) 現代俳句

枯れ野は、草木の枯れはてた野はらのこと

ざくざくと踏みしめる
枯れ野の音は、自分自身に直に響いてきます

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