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俳句 作品一覧

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2022年11月の記事一覧

湯気噴いて一気火勢のなべ焼きよ

湯気噴いて一気火勢のなべ焼きよ

季語:鍋焼き( 三冬 ) 現代俳句
火勢=かせい

鍋焼きは、肉・魚・野菜などを土鍋で煮た料理

鍋焼きうどんなどもあって、
寒い冬には、とてもありがたい食べものです

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鼻向けたさきにかおるか枇杷の花

鼻向けたさきにかおるか枇杷の花

季語:びわのはな( 初冬 ) 現代俳句

枇杷の花は、枇杷の木の花のこと

枇杷の木は5mから10mほどの
高さに育ち、花は甘い香りがするそうです

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地きゅうごとつづける旅よ冬銀河

地きゅうごとつづける旅よ冬銀河

季語:ふゆぎんが( 三冬 ) 現代俳句

冬銀河は、冬の季節の天の川のこと

「宇宙船地球号」といった考え方は、
19世紀をはじめとして、古くからあるそうです

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一口よ和菓子の名にもはつしぐれ

一口よ和菓子の名にもはつしぐれ

季語:初時雨( 初冬 ) 現代俳句
一口=ひとくち

初時雨は、冬に初めて降る時雨のこと

初時雨という名の和菓子もあるそうです
和菓子の世界も奥が深く、興味をそそられます

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かがやきに降りだすゆきの金閣よ

かがやきに降りだすゆきの金閣よ

季語:雪( 晩冬 ) 現代俳句

雪は、冬に降ってくる白い氷の結晶のこと

鹿苑寺金閣などの華やかな存在からは
正岡子規の言う「積極的美」を確かにかんじます

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しずかさに降りだすゆきの銀閣よ

しずかさに降りだすゆきの銀閣よ

季語:雪( 晩冬 ) 現代俳句

雪は、冬に降ってくる白い氷の結晶のこと

慈照寺銀閣などの慎ましい存在からは
正岡子規の言う「消極的美」を確かにかんじます

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夜の底を燃え立たせてよ火吹き棒

夜の底を燃え立たせてよ火吹き棒

季語:ひふきぼう( 三冬 ) 現代俳句

火吹き棒は、火をおこすときに使う道具

むかしは竹製の火吹き竹、現在では
ステンレス製等の火吹き棒が一般的なようです

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さわぎだす路上の落ち葉つむじ風

さわぎだす路上の落ち葉つむじ風

季語:おちば( 三冬 ) 現代俳句

落ち葉は、枝から落ちる葉・落ちた葉のこと

つむじ風は、渦を巻いて吹きあがる風
広場、運動場、路地などで時々ですが見かけます

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雪だるまは仮りのすがたか日の光

雪だるまは仮りのすがたか日の光

季語:雪達磨( 晩冬 ) 現代俳句

雪だるまは、雪を丸めてだるまの形にしたもの

雪だるまも、自分自身も、何もかも
いっときの仮のすがたであるのかもしれません

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ふりあおぐ雲のたかさを降る雪よ

ふりあおぐ雲のたかさを降る雪よ

季語:ゆき( 晩冬 ) 現代俳句

雪は、冬に降ってくる白い氷の結晶のこと

いちめん雲でまっしろの
空からしんしんと降ってくる雪です

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おそるべき未知ひろがって冬銀河

おそるべき未知ひろがって冬銀河

季語:ふゆぎんが( 三冬 ) 現代俳句

冬銀河は、冬の天の川のこと

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、
昨年末に打ち上げられ大活躍をしているそうです

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陽の椅子にふかくもたれて十一月

陽の椅子にふかくもたれて十一月

季語:じゅういちがつ( 初冬 ) 現代俳句

十一月は、年の11番目の月のこと

例年、昼間は日ざしがあたたかく
朝晩はさむい気候がつづくようです

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あおぐ身に咲きつづけてよ雪の花

あおぐ身に咲きつづけてよ雪の花

季語:ゆきのはな( 晩冬 ) 現代俳句

雪の花は、雪を花にたとえていう語のこと

見あげている雪が服については消えて
花が次々に咲き続けているかのようでもあります

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市役所よエレベーターのゆかに雪

市役所よエレベーターのゆかに雪

季語:ゆき( 晩冬 ) 現代俳句
ゆか=床

雪は、冬に降ってくる白い氷の結晶のこと

靴底についた雪が、エレベーターの
床に落ちて残っていることもときどきあります

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