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俳句 作品一覧

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2022年9月の記事一覧

一枚の間を吊りさげてあきすだれ

一枚の間を吊りさげてあきすだれ

季語:秋簾( 仲秋 ) 現代俳句
間=ま

秋簾は、立秋後も吊られているすだれのこと

いちまいのすだれが、家の外と内の
あいだで「間」をとってくれている印象です

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ぶつけあう声よ神輿よあきまつり

ぶつけあう声よ神輿よあきまつり

季語:秋祭り( 三秋 ) 現代俳句
神輿=みこし

秋祭りは、秋の収穫に感謝する祭りのこと

御輿同士をぶつけあう喧嘩神輿も
全国各地で見ることができるようです

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電話して都市といなかのながい夜

電話して都市といなかのながい夜

季語:長い夜( 三秋 ) 現代俳句

長い夜は、秋の夜長のこと

秋分過ぎのちょうど今ごろの時期は、
昼よりも夜の時間が長く、もの寂しくもあります

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巻き上げて東京があるあきすだれ

巻き上げて東京があるあきすだれ

季語:秋簾( 仲秋 ) 現代俳句

秋簾は、立秋後も吊られているすだれのこと

夏の名残りでもあり、
秋を迎えたもの寂しさでもあるようです

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トンネルをいくつ抜けても月光よ

トンネルをいくつ抜けても月光よ

季語:げっこう( 三秋 ) 現代俳句

月光は、月のひかりのこと

ドライブなどでトンネルを
抜けるたびにぽっかりと空にある月です

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秋遍路いっ歩いっ歩のさいげつよ

秋遍路いっ歩いっ歩のさいげつよ

季語:あきへんろ( 三秋 ) 現代俳句

秋遍路は、秋に四国八十八箇所をめぐること

遍路の旅は、煩悩が取り除かれ、
ご利益があると言い伝えられているそうです

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はやばやとみなとのひと日秋夕焼

はやばやとみなとのひと日秋夕焼

季語:あきゆうやけ( 三秋 ) 現代俳句

秋夕焼は、立秋以降の夕焼けのこと

漁港の朝ははやく、
夕方の仕事終わりも主にはやめだそうです

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神かくしありそうな坂ひぐらしよ

神かくしありそうな坂ひぐらしよ

季語:蜩( 初秋 ) 現代俳句

ひぐらしは、朝夕に澄んだ声で鳴く蝉の一種

神かくしは神隠し、ひぐらしの声を聞くと
どこか異世界に迷い込んだかのようにも感じます

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あきへんろ五重の塔とゆうばえて

あきへんろ五重の塔とゆうばえて

季語:秋遍路( 三秋 ) 現代俳句

秋遍路は、秋に四国八十八箇所をめぐること

五重の塔はお釈迦様の
遺骨(舎利)をおさめる建物だそうです

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目に浮かぶいまよむかしよ照紅葉

目に浮かぶいまよむかしよ照紅葉

季語:てりもみじ( 晩秋 ) 現代俳句

照紅葉は、日に照り輝いている紅葉のこと

あかあかと日に照る紅葉を
眺めていると、様々な思いも去来しそうです

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しずかさを吸いこむ秋の掃除機よ

しずかさを吸いこむ秋の掃除機よ

季語:あき( 三秋 ) 現代俳句

秋は、立秋から立冬の前日までの時期のこと

秋の掃除機は、大きな音を立てて
しずかさを吸いこむかのようでもあります

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裁判所しろくけぶるかあきのあめ

裁判所しろくけぶるかあきのあめ

季語:秋の雨( 三秋 ) 現代俳句

秋の雨は、秋の季節に降る雨のこと

降る雨を弾いて、建物が白く
けぶるように見えるときもしばしばあります

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まっすぐに立ててすすきの生花か

まっすぐに立ててすすきの生花か

季語:すすき( 三秋 ) 現代俳句
生花=いけばな

すすきは、イネ科ススキ属の植物

すすきは秋の七草のひとつ、
生花でも秋の草花として使われるそうです

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秋の果スーツケースをひきずって

秋の果スーツケースをひきずって

季語:あきのはて( 晩秋 ) 現代俳句

秋の果は、秋も終わりのころのこと

秋は、心地よい気候で
旅行などをするにもよい季節です

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