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俳句 作品一覧

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2022年7月の記事一覧

茹で洗う水また水よ冷やそうめん

茹で洗う水また水よ冷やそうめん

季語:ひやそうめん( 三夏 ) 現代俳句
茹で=ゆで

冷やそうめんは、冷やしたそうめんのこと

よい水で茹でて、洗って、
つゆを割って、と考えるとすこし美味しそうです

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羽抜け鶏夜ごとに満ちてゆく月よ

羽抜け鶏夜ごとに満ちてゆく月よ

季語:はぬけどり( 晩夏 ) 現代俳句

羽抜け鶏は、夏羽に抜けかわる頃の鶏のこと

鶏や、牛、豚、山羊、ロバなど、
少年期にいなかで時折見かけていました

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ふと消えるものに自分と手花火と

ふと消えるものに自分と手花火と

季語:てはなび( 晩夏 ) 現代俳句

手花火は、手に持ってする花火のこと

手花火は、線香花火を
はじめとした手持ち花火のことだそうです

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ふりまわしあうのが角よかぶと虫

ふりまわしあうのが角よかぶと虫

季語:かぶとむし( 三夏 ) 現代俳句
角=つの

かぶと虫は、コガネムシ科の甲虫の一種

かぶと虫の幼虫を見つけては、
育てていた少年期もなつかしく思い出されます

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みずからを懐かしみつつ手花火よ

みずからを懐かしみつつ手花火よ

季語:てはなび( 晩夏 ) 現代俳句

手花火は、手で持ってする花火のこと

自分自身のことについても、
なつかしく思い返すことがとき折りあります

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帰省して星夜しずかでにぎやかで

帰省して星夜しずかでにぎやかで

季語:きせい( 晩夏 ) 現代俳句
星夜=せいや

帰省は、特に夏休みに故郷に帰ること

7〜8月頃は、夏休みや夏季休暇を
利用して、親元へ帰る時期でもあります

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ひとすじの包丁さばきうなぎ割く

ひとすじの包丁さばきうなぎ割く

季語:うなぎ( 三夏 ) 現代俳句

うなぎは、ウナギ科ウナギ属の魚のこと

うなぎ包丁の種類には、江戸、大阪、
京、名古屋、九州があって形なども違うそうです

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日々遠くなりゆくものは蝉しぐれ

日々遠くなりゆくものは蝉しぐれ

季語:せみしぐれ( 晩夏 ) 現代俳句

蝉時雨は、時雨が降るように鳴く蝉の声のこと

8月が近づいてきて、ひぐらしの
鳴く声も少しずつまじる頃になってきました

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恋ごころほどのあかるさ手花火よ

恋ごころほどのあかるさ手花火よ

季語:てはなび( 晩夏 ) 現代俳句

手花火は、手に持ってする花火のこと

線香花火をはじめ、最近では
手に持ってする花火の種類も大変多くなりました

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山の坂のほるほどによほととぎす

山の坂のほるほどによほととぎす

季語:ほととぎす( 三夏 ) 現代俳句

ほととぎすは、カッコウ科の鳥のこと

過去には、春のウグイス、夏のホトトギス
として、初音を待ちわびるほどだったそうです

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およぎ出てたいへいようを一望よ

およぎ出てたいへいようを一望よ

季語:泳ぎ( 晩夏 ) 現代俳句

泳ぎは、海や川・プールなどで泳ぐこと

全国各地には、大小
1000以上の海水浴場があるそうです

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あめんぼがひろげる波紋数知れず

あめんぼがひろげる波紋数知れず

季語:あめんぼ( 三夏 ) 現代俳句

あめんぼは、アメンボ科の昆虫のこと

あめんぼの「あめ」は、雨ではなく
「飴棒」「飴坊」など飴が由来だそうです

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いちぞくの灯はちりぢりよ夏の月

いちぞくの灯はちりぢりよ夏の月

季語:なつのつき( 三夏 ) 現代俳句

夏の月、夏季の月のこと

親族・家族がどのように枝分かれしていくのか
など、年齢を重ねると実際に解ることも多いです

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灯となって空港の夜のすずしさよ

灯となって空港の夜のすずしさよ

季語:すずしさ( 三夏 ) 現代俳句

涼しさは、夏季に感じる涼気のこと

夏の灯が様々にともった街などでは、
見た目にも昼間より涼しく感じられそうです

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