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俳句 作品一覧

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2021年10月の記事一覧

スカイツリー真ん中に置き流れ星

スカイツリー真ん中に置き流れ星

季語:ながれぼし( 三秋 ) 現代俳句

流星は、大気中を光って流れる宇宙の塵のこと

オリオン座流星群、
東京をはじめ、日本各地で見られたそうです

城映えて山あかあかとあきのくれ

城映えて山あかあかとあきのくれ

季語:秋の暮( 三秋 ) 現代俳句

秋の暮は、立秋後のゆうぐれどきのこと

山頂、山腹に築かれた城、
日本各地にさまざまに残っているそうです

海ばらのここにも島よ秋刀魚焼く

海ばらのここにも島よ秋刀魚焼く

季語:さんま( 晩秋 ) 現代俳句

秋刀魚は、サンマ科の海魚のこと

秋刀魚の名は、秋にとれる刀のような魚
からきているという説があって有力だそうです

飛鳥寺そのむかしからあきのくれ

飛鳥寺そのむかしからあきのくれ

季語:秋の暮( 三秋 ) 現代俳句

秋の暮は、立秋後の夕暮れどきのこと

日本の仏教や寺院などの
歴史をたどっていくといろいろ興味深いです

句を修正しました

明けぞらよ鈴虫がふるすずのおと

明けぞらよ鈴虫がふるすずのおと

季語:すずむし( 初秋 ) 現代俳句

鈴虫は、美しい音色で鳴くコロオギの一種

鈴虫は、松虫やこおろぎとともに
秋に鳴く虫の代表格のひとつだそうです

みごとな日みごとな雲よすすき原

みごとな日みごとな雲よすすき原

季語:すすきはら( 三秋 ) 現代俳句

すすき原は、すすきの野原のこと

すすき原、いっせいに
風になびいている様子はどこか幻想的です

城あとよ風にただようあかとんぼ

城あとよ風にただようあかとんぼ

季語:赤蜻蛉( 三秋 ) 現代俳句

赤とんぼは、赤いろのとんぼのこと

現存する城ばかりでなく、
城あとにもそれぞれに風情があるようです

このいえのいくとしつきが柿の秋

このいえのいくとしつきが柿の秋

季語:かき( 晩秋 ) 現代俳句

柿は、カキノキ科の落葉樹の果実のこと

桃栗三年柿八年は、期間的に
だいたい合っているそうで、長い年月です

屋根屋根に日ざしがしみて峡の秋

屋根屋根に日ざしがしみて峡の秋

季語:あき( 三秋 ) 現代俳句

峡は、両側に山の迫っている土地のこと

秋の日ざしは、万物にしんしんと
しみいっていくようなしずかさがあります

黙として自分のなかのあきのこえ

黙として自分のなかのあきのこえ

季語:秋の声( 三秋 ) 現代俳句

秋の声は、さやかな秋の物音のこと

自分はいったい何がしたいのか、
人生の節目節目で問いなおすことも多いです

町じゅうが喜怒哀楽よあきまつり

町じゅうが喜怒哀楽よあきまつり

季語:秋祭( 三秋 ) 現代俳句

秋祭りは、秋に行われる祭りの総称

祭りの日は、町も人々も
いきいきとしてどこか魅力的に見えます

奏上のこえに夜明けてあきまつり

奏上のこえに夜明けてあきまつり

季語:あきまつり( 三秋 ) 現代俳句

秋祭りは、秋に行われる祭りの総称

神社で祝詞の奏上などをして
それぞれの町の秋祭りがはじまるようです

丘のそらはからんころんと鐘の秋

丘のそらはからんころんと鐘の秋

季語:あきのかね( 三秋 ) 現代俳句

秋の鐘は、立秋後の鐘やその音のこと

国よって鐘の形や模様、
音色や鳴らし方もさまざまのようです

さしてより秋蝶の野よ日のひかり

さしてより秋蝶の野よ日のひかり

季語:あきちょう( 三秋 ) 現代俳句

秋蝶は、立秋後の蝶のこと

晩秋の蝶、あたたかい日中や
陽のあたる場所では盛んに飛んでいたりします