3行日記 #134（立春、厄祓い、迷子）

二月四日（日）、晴れのちくもり
立春、東風解凍、はるかぜこおりをとく。
立春、梅花魁矣、ばいかはさきがけ。梅の花が春の魁ですね。

朝、曇天。団地のあたりから白い煙が立ち昇っている。妻が大根をおろしていたのだが、腰がひけていた。

午前、近くの小学校で投票してから、氏神様の神社で、厄祓いのご祈祷をした。妻の実家による。

昼、妻の友人たちと、韓国料理屋へ。テジクッパを食べる。豚肉の辛いスープご飯みたいなものだった。

午後、清水五条、妻の友人の知り合いの展示へ。ひとつは曼荼羅を書いている女性の個展。寝る前に毎日一、二時間、習慣づけて描いているという。決まったお香を焚いて、香りがやわらいだら終えるようにしているらしい。筋トレが大事だと話していた。確かに、足はよく歩くから大丈夫だと思うけど、腰は腹筋も背筋も大したことないから鍛えたいと思っていた。夜、寝る前にはじめてみようかな。もう一人は妻の大学の同級生で、日本画を描いている女性の個展。猫の切った爪のランダムなかたちを採集し、それを文字に見立てた絵があった。二階には茶葉をろうそくの火で炙った茶香炉があり、やわらかい香りが漂っていた。

その後、妻のいとこへのバレンタインチョコを買いに高島屋へ。入口でまんだらけを探している外国人に声をかけられ案内した。その流れで、まんだらけも物色、レコード店、蔦屋書店、おしゃれ家具、任天堂ショップなど今風の店が集まっていた。じいちゃんばあちゃんはほとんど見かけなかった。全館放送で、八十六歳のおじいちゃんが迷子で何度も呼び出されていた。恐竜のチョコを買った。

夜、ミートソースのドリア、トマト、林檎。妻の荷物の都合でチャックの散歩に行けず。荷物もとりに来ず。

#3行日記