青春18きっぷの旅 ~ 海の京都 天橋立
夏も終盤。
でも夏の旅はまだ続きます。
忘れていません。今年もしっかり購入しました。青春18きっぷ。
今回、18きっぷを使って行った先は天橋立
しかし、天橋立に行くにはJR以外の鉄道である『京都丹後鉄道※』に乗車するので18きっぷだけでは行けません。
※昔は『北近畿タンゴ鉄道』と言う名称でした。しかし現在も “北近畿タンゴ鉄道” は生きていて、今は鉄道施設のみを北近畿タンゴ鉄道が保有しています。それを借入れて運行しているのが “京都丹後鉄道” なんです。
この路線も経営が厳しかったのですが地域住民の欠かせない足として存続させるために、分離管理をして立て直した路線なんですね。
運賃は別途かかりますが、いい景観の中を走ります。そして、最後までお楽しみがあるルートで行ってきたので紹介します。
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今回の起点は大阪駅から。
大阪からだと天橋立に着く一番早い時間は10時28分です。
その訳は福知山で約50分の接続待ちが発生するから。
くろしおは最寄り駅からだと5時55分は間に合わないので、6時47分発の丹波路快速に乗って出発です。
福知山まではいつも見慣れたJR車両なので写真はありません。
若干、福知山駅到着の写真も雑です(汗)
しかし、ここからちょっとテンション上がってきます(笑)
それは。。。
丹鉄に乗るのは初めてなんです。
夏休みに田舎に帰る懐かしさを思い出させるような車窓。
宮津で乗り換え。
カラフル車両がたくさん。
宮津駅では観光列車『丹後の海』 も見ることができました。
天橋立は宮津から一駅です。
乗車したのはサイクルトレイン。
実際に自転車と一緒に乗車している方は居なかったけど(苦笑)
この車両、扉が少しだけ開いています。
開閉の瞬間に撮影した訳ではなく、
丹鉄のワンマン列車は後ろ乗り 前降り。路線バスによく見られる乗り方と同じルールです。
なので、数分間停車する駅では乗務員さんが手動で閉めに来るのです。(お客さんがこの扉から乗車しないように)どの電車の時も完全に閉めることなく写真のような具合の閉め方でした。
こうゆう些細なところも、ほのぼのして旅に来たと思わせてくれる光景で私は好きです。
まだ天橋立駅に着いただけなのに、すでに話しが長い…ごめんなさい(汗)
天橋立に向かいましょう!
まだ夏は終わってないよ!と言わんばかりの快晴で迎えてくれた天橋立駅です。
まず最初は天橋立ビューランドに向かいます。駅から徒歩5分ぐらいです。
リフトもモノレールも料金は同じなので共通券です。きっぷを購入後に好きな方に乗車していきます。
リフトは随時動いているので、どんどん人が流れていきますが、モノレールは20分間隔で運転しています。
早速、天橋立を望むため飛龍観※回廊へ。
ぐるぐる登っていきます。
すると、パノラマな景色を独り占め。
最高です。
回廊は幅もあるので立ち止まって眺めていても通行できるし、天橋立に向かって横に長く造られているので、さほど周りに気を使わなく眺めていられます。
そして股のぞき台もちゃんとありました。
ここは「ランド」と名がつくだけあって小さな遊園地。観覧車やメリーゴーランドがあります。
あ、そうそう、ここで食べたソフトクリームが濃厚で美味しかったです。
なぜって?コーンだと最後口に残る味がコーンになるから。ソフトクリームの味で終わりたい(笑)
眺めも満喫。ソフトクリームもおいしかった!では、リフトで降ります~。
さぁ、ちょうどお昼時になりました。ご飯食べに行こう。
天橋立の松林の方へ歩いて行きます。
海がきれい!
天橋立の始点を超えて少し行ったところにあるお店でお昼ご飯にします。
ここの名物はあさり丼のようなので、そちらを注文することにしました。
実は今回、一人旅ではありません。息子2人と恒例?の18きっぷ旅でした。
リフトの写真に写っているのは息子です(笑)
このあさり丼。出汁茶漬けのようになっているんです。白飯の上にあさりがのっているだけじゃなく、アサリの出汁がご飯にしみこんでいてサラサラと口に入っていきます。決して濃くない、うっすらと出汁が効いているだけなのに口の中に風味の余韻がちゃんと残ります。これは、うまい。
このあとデザートもしっかり注文。
めちゃ大きい団子でびっくり。一本を3人でいただきました。
ごちそうさまでした。
ではレンタサイクルを借りるため、ここから少し来た道を戻ります。
そして、お寺に参拝。
ここは日本3大文殊堂のひとつ。丹波の切戸文殊。知恵の仏様のお寺です。
あとの2つは奈良県の大和の阿部文殊と山形県の出羽の亀岡文殊です。
門をくぐると、左手に見えてくるのが室町時代に建てられた多宝堂。国の重要文化財に指定されています。
少し進んで行くと正面に文殊堂が見えます。
こちらには文殊菩薩が本尊として祀られています。
そしてこのお寺には猫ちゃんがたくさんいます。そんな中、お昼寝中の猫ちゃんを発見。
そこがひんやりしてて気持ちいいのかな?近づいても起きませんでした。
お昼寝猫ちゃんとお別れして、ここからはレンタサイクルで天橋立を横断します。
ここで天橋立のレンタサイクル事情についてお話ししておきます。
けっこうあちらこちらにレンタルサイクルがあります。ほとんどのところが時間貸しです。
なので、まず徒歩で行けるところは観光してしまいましょう。お昼ご飯も天橋立駅周辺で食べるのなら、レンタサイクルを借りる前に食べておくほうがいいでしょう。
天橋立駅前にレンタサイクルがありますが、時間に余裕があるなら徒歩も視野に入れ、そこで慌ててレンタルする必要はないと思います。
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ではここから反対側。天橋立の北側にあたる傘松公園に向かって出発です。
自転車なら20分ぐらいで渡りきれます。
天橋立を抜け、傘松公園リフト乗り場まで行きます。(奥まっていて小さいですが乗り場の目の前に駐輪場があります。)
乗り場までは短い距離ですが急な坂道があるので、自転車を押して上がりたくない人は元伊勢籠神社の駐輪場に停めてそこから歩いて行きましょう。
あとから知ったのですが、元伊勢籠神社の奥に、傘松公園リフト乗り場に続く道がありました。先に神社を参拝してから行くのもいいかもしれません。
私たちは傘松公園→元伊勢籠神社の順で行きました。
ここも天橋立ビューランドと仕組みは全く一緒。リフトかモノレール好きな方へ乗車しましょう。
すごい景色です。
ここからの眺めを見て思ったのですが、松林が傘のように見えるから“傘”松なのかなぁ?と…。
ちなみにマスコットキャラクターのかさぼうは、松ぼっくりをイメージしているみたいです。股のぞきがうまくできず毎日練習しているのだとか(笑)かわいいですね。
天橋立ビューランドよりこちらのほうが壮大な気がします。
北から南の眺望は “股のぞき観” または “斜め一字観” と言われています。ビューランドのほうは飛龍観でしたね。
「股のぞき」はこちら傘松が発祥の地なんですよ。
あと撮った写真を見た瞬間に、これ龍の親子みたい!と思った写真がありました。
この日はくろしおも親子で旅に来ていたので、そのように見えたのかもしれません。
こちらは傘松公園内にある冠島沓島遥拝所
若狭湾に浮かぶ冠島と沓島は神が宿る島とされそれらの島に参拝するための遥拝所※です。
※ 遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むために設けられた場所。
ぜひ、天橋立に来たら傘松公園のほうにも足を運んで下さい。同じ天橋立でもまったく見え方が違います。
そして、ここでもおすすめグルメをひとつ。みたらし団子です。
これ、冷たいんです。だけど固くない。もちもち柔らかい!しかも丹波産コシヒカリを使用。傘松だんごとして売られています。おいしい。ぜひ食べてみて。
さて傘松公園を後に、最後は元伊勢籠神社に参拝して天橋立駅に戻ります。
こちらは名前のとおり伊勢神宮より前に建てられた神社。
身が引き締まるような厳かな雰囲気があります。こちらに来たら忘れず参拝して欲しいところです。
いい一日になりました。天橋立を余すことなく満喫。
では、大阪に帰ることにしよう。と言いたいところですが、くろしお旅にはまだ、お楽しみが残っています。
みなさん由良川橋梁はご存知でしょうか?
橋梁の高さが低く水面ギリギリに電車が走っているように見える人気の路線です。乗車して渡っても、とてもよい車窓を望むことができます。
Google画像検索するとこのように出てきます。
さすがに途中下車してこのような撮影をすることはできませんが、電車でこの橋を渡ってから大阪に帰りたいと思います。
帰りのルートはこんな感じ
来ました。西舞鶴行きワンマン電車です。
ずっと見ていても飽きない風景か続きます。
そして、こちらが由良川橋梁
由良川橋梁に差し掛かると運転士さんは減速してくれたように思います。
真っ直ぐ伸びた線路。そこをのんびり走る京都丹後鉄道。橋梁を走る時の少し甲高い走行音も旅のBGMになって思い出として残ります。
日帰りだったけど、けっこうのんびり観光を楽しむことができました。
最後に旅の起点を大阪駅にしたのは夕食を食べるためでした。18きっぷは乗り降り自由。大阪駅は周辺に様々な商業施設があるので夕食も選び放題です(笑)
18きっぷで行く天橋立日帰り満喫旅。
いかがだったでしょうか?
参考にしていただけると嬉しいです。
夏の18きっぷは9月10日まで。ラストの週末、予定がない方はぜひ天橋立へ。
くろしお
宮津駅で何気なく撮影したのだけど、この乗車目標、だまし絵のように描かれていない?
こんなところまで、こだわりを見せる京都丹後鉄道はすごい!
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