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まくらのそうし

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日々の風景、周りの自然などを綴ったエッセイです。毎日更新。1話は原稿用紙1枚ほどです。田舎暮らしの風景をお届けします。
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#果樹

日課としてのブルーベリー

 ブルーベリーがたわわになって、一度に色づくわけでもないのを、黒くなった実だけを取って、…

売らないスモモ

 七月に入り、入道雲も現れるような空の下、実ったスモモを取りに行く。  これが梅雨なら放…

【随筆/まくらのそうし】 梅桃(ユスラウメ)

 今年は日照りが続いたか、ユスラウメが不作である。  不作と言っても、実は成って、赤く熟…

【随筆/まくらのそうし】 胡桃(クルミ)

 ヤギ小屋の際に植えたクルミが、なかなかの大木に生長する。  やはり、糞尿というものは、…

【随筆/まくらのそうし】 李(スモモ)

 スモモがある年、どっちゃと採れる。  完熟したのはそのまま甘く、若いものは酸っぱいが、…

【随筆/まくらのそうし】 グミ、その後

 グミが鈴なりになるので、食べに行く。  茂る葉の中、その赤が目に飛び込んでくるのは、人…

【随筆/まくらのそうし】 ジューンベリー

 梅雨の前の日照り時、外へ飛び出した子供がなかなか帰らない。  何をしているのかと聞かずとも、あっちこっちへ走り回り、春に咲き、実った果実を食べ回っているのである。  中でも人気というのが、ジューンベリーで、これは何とはなしに植えたものの、なかなかおいしい実を付けるので、密かな人気者なのだ。  緑の頃はもちろんまだだが、このジューンベリーは赤くなっても駄目である。黒に近い色まで待たねば、その真骨頂は味わえない。  果実は小さく小指の先ほど、果汁も少なく、小さな種の舌触

【随筆/まくらのそうし】 グミ

 六月に入り、グミの実が色づき出す。  これが完熟の期間が短く、持ち運ぼうものならすぐに…

【随筆/まくらのそうし】 桜桃

 猫の子ならば理解もできるが、この樹をもらってくれまいかと、そう頼まれたのである。  そ…