Twitterに書いた言葉たち(831~840)
831)香辛料が喋り出すと
晴れ間がまた曇り始めた
満月のまじないは熱に浮かされて
頭の中で弾けるポップコーン
遠目には梟に見えただろう
食べ終わる頃には三日月を磨いて
太陽を洗い場で水に浸したら
乾くまで待って夜明けが来る頃
マッチで点火してやると
空は澄み渡った水面が
丁寧に敷かれているのだ
832)不穏さを傾けて耳を澄ますと
いつも女の声でくぐもっている
怨嗟は時間で相殺するしかなかった
(返礼に毒を含んだ花言葉を、)
花壇の下で消化されてゆくと
膿んだ肉塊も栄養でし