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養老孟司でひっくり返った

そんなたくさん著作を読んだわけじゃないんですが、養老孟司氏の「バカの壁」からはたくさんのものを得ました。

読んだのはたしか高校生くらいだったと思います。

そのとき僕はマジで友達が少なくて、「孤高で生きてやるぜ!」的に思ってました。

今となってはもうちょっと歩みよったらよかったのになぁと思いますが、変なプライドが邪魔してたんでしょうね。

孤高で生きていくのがカッコイイと思い込んでました。

でも、やっぱ心の奥底では寂しかったんですよね。

あと、「みんなと仲良くやりましょう」的な教えを守れない自分はダメなんじゃないかという劣等感もすごかったです。

やっぱ誰かに気持ちをわかって欲しかったし、助けて欲しかった。

ただ、そういう気持ちを素直に吐き出すのも難しかったんですよね。

弱音を吐くのはカッコ悪いという思い込みもすごかったです。

男たるもの我慢してナンボみたいな…いつの時代やねん…笑


そういう時期に「バカの壁」に出会ったわけです。

読んでみて、「ウオォ!」って感じでした。

一番刺さったのは「自分は他人ではないんだから、他人とはわかり合えない」という感じのところでした。

まじで、これは救いの一言でしたね。

「そうか、自分が他人と同じようにできなくても、自分は他人ではないから、それは当たり前なんだ!」と思えました。

それを知って、自分が劇的に変わり、友達がめっちゃ増えるとかのウハウハ展開は全くなかったんですが…。

単純に自分の気が楽になって、そんなに悩まなくなったんですよね。

それまで「他人が自分の考えをわかってくれない」とイラついてたんですが、「そもそも自分じゃないんだし、わかるわけねぇよな」といい意味で諦めがつきました。

今でも「なんでわかってくれないんだ!」と思うことはありますが、そういう時は深呼吸して「バカの壁」を思い出します。


あと、「男子三日合わざるば、刮目してみよ」ということわざも紹介されててそれも印象に残りました。

人は毎日成長しているんだから、日によって言うことが変わることもあるだろうという感じで紹介されていたと思います。

僕は「考えがコロコロ変わるのはよくない」みたいな思い込みを持ってたんですが、上のことわざ紹介を読んで、ガッシャーンと砕け散りました。

その思い込みはどこで刷り込まれた価値観だったんだろうかなぁ。

かなり、ショックだったんですが、砕け散らされてすごいスッキリしたんですよね。

晴々とした気分でした。

新しい知識を入れたら、新しい考えも出てくるし、出てきちゃったもんはしょうがねぇし、人をなるべく傷つけないように上書きしようと思いました。

自分は自分なんだけど、毎日あたらしいものを仕入れて生まれ変わってる。

そういう変化を受け入れていこうと思ったんですよね。

考え方が変わることを恐れないようになりました。


というわけで、多感な時期に「バカの壁」に出会えたのは非常によかったです。

本当に救われました。


あと、養老孟司さんの本で「解剖学教室へようこそ」という本があるんですが、そっちはかなり専門的な内容で、新たな世界を開いてくれました。

人体っていうのも宇宙と同じくらい神秘だなぁと思います。


「人と同じことができない私はダメなんじゃないだろうか」などで悩んでる方は「バカの壁」を読んでみてくだされ〜

ではでは〜I'll be back!

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