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vol.354 ベトナムの思い出を写真集に

この度、ベトナムで撮ってきた写真を編集し終えたのでKindle unlimitedにおいて上市しました。(話は変わりますが新入社員は上市って言葉知りませんでした。これも時代なのでしょうか?)

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またベトナムに行った時の記事は複数回に分けて記事にしておりますのでそちらを読んでいただければ幸いです。

さて、今回ベトナムで撮ってきた写真をなぜKindleで上市したか。
それは思った以上にベトナムは発展していたこと、そして反対に急激な経済成長についていくことのできない人々、南の人が北の人に対する感情を目の当たりにしたことで、何か形に残るようなものを自己満足でもいいから作っておきたいと思ったからです。

今もなお影を落とすベトナム戦争。

日本は対外戦争を経験してからおよそ約80年が過ぎ、多くの国民は戦争を知らない世代ですがベトナム戦争は終結してから約50年しか過ぎていません。
そして日本と違いベトナムは内戦でした。
今回、ベトナムに長い間滞在していたわけではありませんが、それでも北の出身で南に移住し、内戦末期に生まれた通訳の方の言葉の端々から感じる南の人が北の人に感じる感情は何か暗いものを感じられずにはいられませんでした。

「北は南に何もしてくれない」
「今でも資本主義の方がいいと思ってますね」
「ある日突然、英語の授業が無くなってロシア語の授業が始まったんです」
「僕より上(の世代)はほとんどいませんから(戦争で亡くなっている)」
「北は南のお金で立派な橋や道路を作る」
「北の人は首都に住んでいるというだけで地方の人を下に見ます」

国際都市とて東南アジア有数のホーチミンを抱えるベトナムですが「経済発展著しい」、「労働人口が若いからこれから伸びる」、など華やかに未来も明るいように外からは見えましたが、そう見えるのと同じだけの闇を見えない何処か内に抱えているのだと感じました。

だからこそ、ベトナムにいる間は一回でも多くシャッターを切ることにしました。ベトナムの極々局所的ではあっても今を切り撮ってきたのですから。

では、また。

※サムネイルの写真とベトナムは関係ありません。

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