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まだまだ“ぶり”が旬

① 細る家計、食費が圧迫 9月消費者物価2.8%上昇

 食料高が家計の重荷になっている。消費支出に占める食費の割合を示す「エンゲル係数」は26%を超え、40年ぶりの水準に達した。
(中略)
 食料は前年同月比9.0%プラスで、8月の8.6%から伸び率が拡大した。猛暑による野菜の生育不良で、プラス幅は1976年9月の9.1%以来、47年ぶりの水準となった。生鮮食品を除く食料は8.8%プラスで、23年8月の9.2%から伸び率が鈍化した。

日本経済新聞

今年のくろくろにゃー的流行語は「ぶり」。今度はエンゲル係数が40年ぶりのレベルに上昇。食料の物価の伸びに至ってはおよそ半世紀ぶりというから驚きにゃ。果たして、日本は貧しくなっているのか、いよいよデフレという氷河期を抜けつつあるということなのか、来年以降の賃上げの裾野がいかに広がっていくかが鍵になってきそうにゃ。

② 米利上げ、次回見送り公算

22年3月から始めた計5.25%の利上げは1980年代以降で最速のペース。その効果はまだ十分に浸透しておらず、追加の引き締めは今後、経済を冷やしすぎるリスクを伴うという主張だ。住宅ローンの申請件数が足元で約28年半ぶりの低水準となるなど、すでに局所的には利上げ効果が強くあらわれている。

日本経済新聞【ワシントン=高見浩輔】

日本だけじゃなくアメリカもまだまだ“ぶり“が旬。長期金利が16年ぶりに5%にタッチしたのもあるし、8%まで跳ね上がった住宅ローンの申請件数も28年ぶりの低い水準になっちゃってるにゃ。全体的にみるとアメリカ経済は相変わらず強いけど、『【スクランブル】株、米金利高で高まる「恐怖」』っていう記事では、「内需の中小型株で構成するラッセル2000株価指数は5カ月ぶりに年初来安値を更新」したと書かれてて、見かけほどアメリカ経済は強気ないんじゃないかって足元の状況を危惧する声もあるにゃ。

高金利の影響は確実に出てきてるにゃ。

③ 銅、現物価格が下落

ロンドン金属取引所(LME)の銅相場で、現物から3カ月先物を差し引いた価格差は19日時点でマイナス65ドル程度。10月に入りマイナス80ドル弱まで拡大した場面もあり、記録を遡れる2009年6月以来、過去最大水準での推移が続く

日本経済新聞(荒川信一)

これも“ぶり”というか、高い金利環境が商品在庫の保管料にも影響して先物が上昇する一方で、中国景気の失速で需要が減って現物は安くなってるので、その価格差が過去最大に拡大。このチャンスを逃すまいと、安い現物を買って高い先物で売る取引が増え、在庫も2年ぶりの水準までだぶついてるらしいにゃ。こうなると実需が見えにくくなって、景気の温度感をあらわすドクターカッパーの役割が果たせなくなるという弊害が心配されてるにゃ。

土日はゆっくり過ごしたいにゃ。


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