ニュースの見方~コロナ休業補償から見る経営的視点~
皆さんは、普段ニュースなどはご覧になりますか?
ビジネスマンの方であれば日経新聞やキュレーションメディア等で情報収集をされていると思います。
今回は、ニュースの見方について考えてみます。
こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。
本日の谷田部の流儀は、【ニュースの見方~コロナ休業補償から見る経営的視点~】について書きたいと思います。
本投稿を読んでほしい方は以下の通りです。
・ニュースを見ても得るものが無いと感じている方
・なんとなくニュースを眺めている方
飲食店に対するコロナ休業補償について
現在私が住んでいる東京では非常事態宣言ということで、飲食店を中心とした活動自粛が進められております。
飲食店の経営者の方、従業員の方は本当に大変な思いをしていらっしゃると思います。
そんな中ニュースで飲食店向けの金銭補償が話題になりました。時短営業を実施した飲食店に一日6万円の補償を出すというものです。
ではここからはニュースの見方のお話です。
皆さんは、この1日6万円の補償というのは少ないと思いますか?多いと思いますか?
それぞれお考えがあると思います。
ではこの補償額を具体的な経営に落とし込んだ際にどのような経営的インパクトがあるのか見てみます。
真水の金銭補償
まずこの1日6万円、仮に30日無休営業している店舗の場合1か月180万円です。この補償は獲得するために経費を必要としないので利益です。
つまり真水のお金となります。
では普通の経営において利益を180万円だすためにはどれほどの売り上げが必要でしょうか?
一般的な飲食店の利益率は10%前後といわれております。家賃は固定費として入っていると思うので、その分を加味し20%と数値を置きます。
そうすると180万円の利益を残すために必要な売上は900万円程となります。
これは1店舗のお話です。改めて飲食店というのは売り上げを残すことはとてつもなく難しいことがわかります。
また、この数字を見ると先ほどの1日6万円という補償の見え方が少し違ってきた方もいると思います。
このようにニュース一つをとっても見方を変えるだけで様々な事が見えてきます。飲食店経営について、利益率について、補償について。
金銭補償の代償
私は一応会社を経営している身として、思うこととしては、真水は経営者にとってはありがたい反面、経営努力を削いでしまうと考えます。
だって何もせずに、経費をかけずにお金がもらえるならそれに甘えてしまうことは致し方ないと思います。
この補償がなくなり、その後飲食店がどのような経営努力を続けられるのか、本当の意味での淘汰はこれからかもしれません。
以上です。
またよろしくお願いいたします。
株式会社クロコ 谷田部
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