自分にとって本当に大切なものは何か?他人や社会を気にしなくなったときに見つかるのかもしれない
いきなりですが、みなさんの人生にとって大切なものってなんですか?
お金、時間、肩書き、健康、家族、友だち……などなど。人それぞれ大切なものがあると思います。
胸を張って「これが大切!」と言い切れるのは素晴らしいことです。
でも、周りを見渡して「欲しいけれど手に入らない」というジレンマを抱えているなら「本当に自分がそれを望んでいるのか?」と自問してみることが大切かもしれません。
お金持ちはカッコイイと思っていた20代の自分
僕の20代のころの夢は「年収1000万稼ぐこと」でした。
その金額を稼ぐことに明確な目的はなく「お金を稼いでいる=モテそう」という安直な考えを持っていました。
特に希望の企業や業界がなかった僕は、
同級生より初任給が高い
年収1000万円の先輩がいる
なんとなく華やかな世界
という理由で投資用マンションをあつかう不動産会社に就職しました。
ところが「お金に目がくらんだ」とは、まさにこのこと。
研修期間が終わってからは深夜まで続く残業。ノルマ未達成なら休日出勤。毎日鳴り響く上司の怒鳴り声。断られ続ける営業の電話。
僕は入社から1か月後には精神的に追いつめられ、退職してしまいました。
そのときの上司はお金は稼いでいたのかもしれません。でも、いつも不機嫌そうでした。
生きていくうえで「お金は大事」だけど、お金以上に「自分の時間」や「健康的な生活」を大切にしたいと思いました。
僕にとって大きなトラウマであり、人生の教訓になったできごとです。
友だちに「すごい」と思われたい自分がいた
僕が「年収1000万円を稼ぎたい」と思ったのは、友だちから「すごい!」と思われたかったから。
僕が欲しかったのは、お金ではなくお金によって手に入る「見栄」だったんです。
20代の僕は、人からどう見られたら「カッコイイか」に執着していたのかもしれません。
人の目を気にすることは他人から見た自分を演じること。
そんな偽りの自分では、本当に望んだものは手に入らないのではないでしょうか。
そして、他人や社会を気にしなくなったとき、初めて本当にやりたいことが見つかるのかもしれません。