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好きだったYouTuberが逮捕された話

好きだったYouTuberが逮捕されたらしい。

大学生と中学生に「殺害予告を出された」という動画を投稿して二人の名誉を毀損した疑いだと書いてある。

まぁ見ず知らずの人ってわけじゃなくて、兄弟間の揉め事が警察沙汰になったって話である。

これに関しての是非をこのnoteで言うつもりはない。

「これだからYouTuberは」とか「父親が悪いんだ」とか、そんな意見はどうでもいい。


『けいれぶの家』をやめた経緯を語った動画を見て、僕は「おもしろい」と言った。

それはなんの理由も告げられず、突然引退し、全く別ジャンルのカップルチャンネルを始められて見なくなったYouTuberが「実は家族関係がゴタゴタしている」という一手を打ったから。

黙ってうやむやのまま墓場まで持って行くこともできたはず。

それをせずに引退の真相らしき動画を投稿すること。

このどんでん返しがおもしろかった。

だけどこの一手が強すぎたね。

「強い」と言うべきか「大きい」と言うべきかはわからないが、日本語には「強大」という言葉もあるので「一手が強大すぎた」と言っておこうか。

相手が核保有国だからという理由だけで「戦争」という選択を遠ざけることができるように、戦いにおいて”強大な一手”は持っているだけで強いのである。

でも実際に使ったら使った方が非難されるんだよね。

歴史上、核爆弾はまだ日本にしか落とされていない。

戦勝国のアメリカは核爆弾を「ファシズムから世界を守った正義の兵器」と思っている。

しかし国と国との戦争では「民間人」に手を出してはいけないのである。

核爆弾が落とされた広島、長崎はどちらも民間人が住んでいたところ。

戦争のルールを破ったアメリカに報復する権利を日本は持っている。

と言われている。

報復どうこうはどうでもいい。

ここで言いたいのは「”強大な一手”はさらに上の”ルール”で縛られている」ということ。

現代の核爆弾は広島、長崎に落とされたものよりも格段に進化している。

となると例え敵の軍事拠点を狙ったとしても、民間人を巻き込む確率は高くなる。

つまりもう現代の核爆弾は抑止力以外には使えない。

殺害予告もこれと同じ。

これがもし本当なら、証拠を持って、チラつかせる程度にしか使えない。

もちろん家族間でだけ。

今回は「YouTubeに投稿した」のがまずかった。

被害者面をして、相手を悪者にし、ファンを巻き込んで意見を形成したこと。

この情報化社会において「コメント」というのは凄まじい威力がある。

「父親さいてー」だの「妹がどう」「次男がどう」だのとネットでも学校でも言われてのではないだろうか。

核爆弾を使うと戦争法が動くように、「殺害予告されました」を動画にすると法律が動くのである。


まとめよう。

  • 好きだったYouTuberが逮捕された

  • 出方が大股すぎた

  • 殺害予告が仮に本物なら、証拠を持って動画ではなく警察や弁護士などに行くべきだった

  • 動画投稿は手軽に大打撃を与えられるが、強大な一手には必ずペナルティーがある


これからどうなるかな。

一応世の中には「誤認逮捕」というのがあって、逮捕されたから犯罪者というわけではない。

あくまで今は「容疑者」である。

ただ証拠があったとしても、「動画にして投稿した」のはマズいと思う。

名誉毀損と言われても仕方が無い。

僕は彼ら兄妹のエンタメが好きだった。

この一件によって、仲良くしている兄妹を見られる可能性が減ったと思う。

カップルチャンネルには興味無いし、一人でやる動画にも今のところ魅力は感じない。

ただ、どれも僕が経験するには難しい出来事なので、知らないことを知れたこと、見られないものを見られたこと、知見を広げてくれたことに感謝をする。

おもしろかった、好きだった。

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