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【真田丸】何度でも見たくなるんよね

もう何回も言ってることなんで、常連さんには「またかよ」と言われてしまうだろうがまた話す。

最近『真田丸』を見ている。

これは2016年に放送されていた大河ドラマで、実に7年前のドラマ。

当時は『逃げ恥』が大ブームであり、星野源が俳優、歌手として知名度を上げた年。

その星野源を僕は『真田丸』で知ったのである。

この辺の話はおいおい話すとして、7年前のドラマを今でも見返すという話をしたい。

そりゃあもちろん「おもしろいから」である。

先の展開がわかっていようとも、第一次上田合戦で追い詰められた信繁の後ろから昌幸が登場し、主題歌が流れるシーンは「かっけぇ!」と思うし、石田三成が実はいい人ってのもこのドラマで知った。

そしてばば様の言うことがしびれる。

「人は誰しも定めを持って生まれてくる」が特に好き。

なんなら初回からいいよね。

「葵の旗に追い立てられひたすら逃げるこの若者は・・・」ってナレーション。

誰かが花嫁になることが決まってる『五等分の花嫁』的な確定演出。

ものすごくいい。


という感じで語ろうと思えばたくさん語れる。

それくらい「おもしろい」のである。

だけどただおもしろいだけじゃ、「1回でいいや」というか「この印象で墓まで行きたい」ということもある。

でも『真田丸』を見返すの、これが初めてじゃないから。

3回目。

いや、5回は見てるはず。

見返す度に新しい「おもしろい」があるのよね。

例えば、上杉景勝が秀吉に拝謁する回。

秀吉、景勝、信繁の三人で千利休のお茶を飲みに行く。

なんにもセリフは無いのよ。

ただ景勝がお茶を飲むだけ。

だけど景勝は秀吉に従いたくないんだよね。

それは越後の龍・上杉謙信から越後を継承し、独立した一国の主として生きてきた戦国武将が誰かの家臣となること。

秀吉が百姓上がりというのもあるだろう。

それに頭を下げ、下知に従う。

これは相当プライドが傷つく出来事。

しかし、秀吉に従えば領地は安堵。

国と民を守ることができる。

そういう苦渋の決断をするシーンを「お茶を飲む」=「苦汁を飲む」っていう演技だけで表現しているところ。

これは岡田斗司夫さんの真田丸解説で教わった見方。

この見方って1回じゃわからないんだよね。

少なくとも僕はわかんなかった。

そうやって言われて、見返して、やっと理解する。

この視点で見るとお茶を飲めなかった信繁の「おいしかったですか?」って質問が空気読めなさすぎてて笑える。

ただ、こういう「義」のために悩むところが信繁の今後の人生にも関わってくるし、その結果「日の本一の兵!」と幸村を呼ぶのは景勝なのよね。


見返すと見返す度に違う味を提供してくれる作品。

だから何回も見てしまう。

秀吉が亡くなり、三成と家康の仲が険悪になってきた。

ここからクライマックスである。

展開は知っているけれど、ものすごく楽しみである。

言い忘れてたけど曲がいいよね。

主題歌とか『出航!真田丸』とかね。

ハマるきっかけの一つである。


僕もそんな作品を創りたいと思う。

一目で気に入り、何度も見たくなる作品を。

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