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松島や 馬鹿者どもが 夢の跡 #おうち旅行

吾輩はインドアである。
予定は常に無い。

そんな僕ではありますが、独身貴族を謳歌していた頃はそれなりにフットワークも軽く、友人と旅行なんかに行くこともありました。

今回は、今から約七年前。
宮城県は仙台市へ行ったときの旅行記を書いてみようと思います。
旅行記なんて初めて書くので上手く書けるか不安ですが、某“現場の人”からもろに名指しでお誘いを受けたからには乗らない手はありません。

あと非常にどうでもいいんですけど、レポなのでなんとなく「です・ます調」です。「です・ます調」ってなんとなく「デスマスク」と響きが似ていてなんだか怖いですが、これについては今度、四万文字くらいのnoteを書こうと思いますので、そちらでゆっくり語らせてください。(今のところ公開は未定です)

というワケで。
えみさんの企画、「#おうち旅行」に参加させて頂きます。

奇遇にも、えみさんのTOPページのヘッダー画像も仙台駅の写真で、何やら運命めいたものを感じます。
ねえ。運命、感じませんか?えみさん。感じますよね。

……感じませんか。
じゃあもういいです。それで。



当時よくつるんでいた友人の宮川(学名:沖縄ふとっちょ)、後輩の平松(学名:末っ子ノッポ)と僕(学名:変態チビ)の冴えない三人を乗せた夜行バスは、雪がちらつく早朝の仙台駅前に停車しました。え、誰が変態ですか。いい加減にしてください。

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出発時、あんなに楽しくはしゃいでいた我々も、あまりの寒さと寝起きのテンションで完全に無の状態です。幸先の良いスタートを切りました。
感情を都内に置き忘れてきたかのような冴えない三人は、早朝過ぎてどこも開いていない駅前の街を死んだ魚のような目で探索し、「寒いし、どこでもいいから開いてるところに入ろうぜ」と松屋に入りました。
仙台に到着して一番最初に口にしたのは、松屋 仙台中央店のビビン丼でした。すごく美味しかったです。変わらぬ美味しさ。至高の一皿、ご馳走様でした。

なんだかんだで時間を潰した我々は動きだした仙台の街で徐々に元気を取り戻していきます。

地元の友人である清美さん(学名:腐女子社長令嬢)と合流し、彼女が運転する車に乗り込み、我々の旅が本格的に始まりました。

この旅の主な目的は
「気の合う友人達と、露天風呂のある温泉宿で酒を浴びるように呑み、お湯を浴びるように入浴しよう」
というそれだったので、当然タイムテーブルは旅館のチェックインを軸に進みます。宿メインです。というか、お湯は普通に浴びます。入浴なので。

故に観光は一箇所に絞る必要がありました。
いろいろ話し合ったのですが、
「広島県の宮島は地元が近くて何度も行ったことあるし、この旅で宮城県の松島を観光すれば日本三景のうち二つを制覇できるから」
という僕の純度百パーセントの我儘により、行き先は松島になりました。

かの俳聖、松尾芭蕉が詠んだ

松島や ああ松島や 松島や

で、知られる観光地です。(諸説あり)
まったくの余談ですが、この句を初めて知ったときは
「うわぁ…芭蕉、ちょっと今回のは違うんだよなぁ…」
と思ってしまったのは僕だけじゃない筈です。
「セカンドアルバムまでは良かったのになぁ…」
と言われてしまうロックバンドのような扱いです。

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仙台旅行という事もあり、ジョジョ立ちを決める僕と宮川です。
(この因果関係についてはお近くのジョジョファンにお問い合わせください)
撮影してくれた清美さんから
「家でやれ」
と言われました。その通りです。僕もそう思います。そりゃマスクも斜めにズレるってもんです。そりゃそうです。

ちなみに、皆様が一番見たいであろう松島の写真は一枚も残っていませんでした。自分でも不思議です。遊覧船にまで乗って小一時間、絶景に感動していたのに。夢中になり過ぎて写真撮影を忘れたようです。過去の自分の不甲斐なさに涙が出そうです。絶対仕事出来ない奴だな。記憶にはバッチリ残ってるんですけどね。お伝え出来ないのが残念です。

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観光地によくある顔の部分だけくり抜いてある看板を見つけ、
「これ!こういうのですよ!こういうの撮りましょうよ!ねえ!早く!撮ってくださいよ!早く!ねえ!」
と、謎のバイブス急上昇を見せる後輩平松に軽くイラっとしたので、お望み通り撮ってやりました。
僕がこの世でもっとも嫌いなのは、
「旅行先で急にテンションが上がる奴」と「島根県のお婆ちゃんから毎年送られてくる柿」です。
お婆ちゃん、本当にごめんなさい。職場の人達はすごく喜んでます。
(でも、俺、確か前に「柿嫌い」って教えたよね…?)
ちなみに、写っていない後輩平松の顔は超笑顔だったらしいです。切ない。彼には悪い事をしたなぁ、と今では反省しています。

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これ、いい写真だなぁ。両サイドの木も良い感じ。立体起動装置があればもっと良かったなぁ、と思います。
本当はもっと観光を続けたかったのですが、全員おなぺこ(※お腹がペコペコな状態)だったので早朝の松屋の分を取り戻すべく、ご当地の美味しいものを求めて近所のお食事処を探します。

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僕が食べた何かです。
多分、海の幸をどうにかしたやつだと思うのですが。
おなぺこ(※お腹がペコペコな状態)だったので、ついつい完食してしまいました。食べ終わってから写真を撮ってない事に気づきました。
幸い、気づくのが早く、慌ててシャッターを切ったので、なんとか間に合ったんじゃないかと思ってます。危ないところでした。間一髪とはまさにこの事です。良かったです。

そうこうしているうちに旅館のチェックインの時間が迫ってきたので、我々は一路予約している旅館へと向かいます。

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途中、友人宮川が
「これお前(僕の本名は佐藤です)の実家がやってる旅館じゃね?」
と、小学生低学年のノリでいじってきたので
「うけるー」
と返しておきました。勿論そのときの顔は全然笑ってません。

そのままの勢いでアラサー四人がわーわー騒ぎながら旅館到着。
浴衣に着替え、温泉に入り、宴の始まりです。

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美味の極みでした。
当然お酒も進みます。
元々すぐに調子に乗る習性を持つ人間の集まりなので、楽しくなってきて
「よし、動画配信しよう!」
と誰からともなく言い出したので、ツイキャスで動画配信したりもしました。
内容は、金麦を呑みながら買ってきたご当地グルメ(というか酒のつまみ)を食べて食レポし、新宿のドン・キホーテで買った顔面落書き用のアイライナーでメイク動画風に顔に落書きをしたり、あと友人宮川に小ネタを振りまくってボケたら、その都度、強めにビンタするという動画です。
今検索したら普通に動画が残っていたので、観たい人はメールかDMください。確実に時間が無駄になりますが。(僕は終始爆笑できるんですけどね)

そんな最高に笑えて最高にくだらない夜も明け、旅行二日目にして最終日の朝を迎えました。

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寝起きで一席。演目は時そばですかね。これは。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、アイコンの画像はこの旅で撮影したものを使っています。
思い付きでやったことが意外と後の財産になる、という良い例だと思います。

は?財産か?これ。

まぁいいか。
最後に朝風呂を済ませ、チェックアウトを済ませた我々は旅館の近くにあった名も無き公園でわちゃわちゃします。
このまま駅に着いても何もやることがないし、かと言って観光地をもう一つ巡るには時間が足りないという、まさに帯に短したすきに長し状態です。

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そんな公園に書き残されていた落書き。
これを書いた人は、杜の都とも呼ばれる仙台という街に何を残したかったのでしょうか。どんな爪痕を残したかったのでしょうか。これだけは七年経った今も謎のままです。TKG。卵かけご飯。食べたかったのかなぁ。おなぺこ(※お腹がペコペコな状態)だったのかな。
そういえば、我々も若干空腹です。
仙台旅行最後のミッション、牛たんを食べる為に駅前に向かいます。

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牛たん炭焼 利久 仙台駅前店。
平日とは言え、お昼時だけあって満席でした。
名物の牛たんに舌鼓を打った後、我々は清美さんと別れて、東京行きのバスに乗り込むのでした。



あっという間に過ぎ去った一泊二日の仙台旅行。
今思い出しても、ただただ
「ああ…楽しかったなぁ」
と呟いてしまいます。

いつか家族で再訪したい。なんだったら当時のメンバーとも再訪したい。
そんな街、仙台に旅行に行ったときのお話でした。
お粗末。

あ。せっかくなので、勝手に宣伝。
宿泊したのはこちら。

サービスは行き届いていましたし、露天風呂も素敵でしたし、食事も美味しかったし、部屋も広くて綺麗でした。この騒動が落ち着いたら是非是非。

そんな感じでしょうか。

あいつら元気かな。ちょっと連絡してみようかな。



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