見出し画像

まさか、産後すぐ始まったダブルケアー色々なダブルケアの物語【8】ー

なんだかかんだで、忙しい毎日。
書くか…、眠たいけど…、書かないより書きたい…だけど寝むたい…なんて思いながらnoteを書いています。

今日から91日後…

2月2日はダブルケアの日。
そして、2月はダブルケア月間です。




さてさて、今日の本題へ。

子育てと介護が重なる『ダブルケア』について、知ってほしいからこそ、
あなたの側にも、ダブルケアの人がいるかも…?と思ってもらえるような物語をnoteに綴りたい。

100人いたら100通りのダブルケアがあると言われるダブルケア。

だからこそ、身近にダブルケアの人がいても、わかりづらい部分もあるのかもしれません。ダブルケアをしているのに…自分はダブルケアしていると気づいていない人もいます。

この物語が、何かのヒントになったら嬉しいです。


とある家族の物語。

ミユは、32歳、第二子(長男)を出産して、まだ2ヶ月です。
ミユは広告デザインのお仕事、夫のりくん(37歳)は、SE(システムエンジニア)です。2人は、4歳の女の子と2ヶ月の男の子の親です。

2人とも常勤でお仕事をしながらの子育て(ミユはちょうど育休中)、のりくんの両親と同居しています。

特に、介護とかすごく先のことだな…と気にも留めていなかった2人ですが…

赤ちゃん戸別訪問で、保健師さんが来たときに、話してみて…
お義母さん(姑、67歳)が認知症の初期である疑いがミユの中に生じます。

詳しくお伝えすると、赤ちゃん個別訪問で、保健師さんと、ミユの産後の生活について話をしました。

第二子ということもあって、赤ちゃんとの生活は、第一子のときより、スムーズに感じているミユ。4歳の長女も今のところは、「赤ちゃん、カワイイ!」「私、お姉ちゃんなの!」と嬉しそう。順調そうな生活ですが…

同居しているから姑さんがいっぱい家のことをしてくれているはずと思われがちなのですが…、姑の様子がなんだか気もそぞろな感じで任せるのが危ないような気がして、ついついミユが家事をしていることが多い最近です。

姑の様子が…
うっかり、お料理で何か1つ調味料が抜けていて味が変とか…
うっかり、洗濯機回すときに洗剤や柔軟剤入れ忘れたりとか…
うっかり、同じ食材を重複して買ってきたりとか…

ミユは、長男が生まれて生活が慌ただしくなったこと、夜中に長男が泣いたりもするので、姑が忙しさや夜中に起きてしまったり…から、うっかりミスをすることが多いのかなと思っていることを伝えました。

それで、同居だから家事とか甘えられると、当てにしていたのだけど、ミユ自身がした方が無駄がないと割り切って自分でしていることを話しました。

すると、保健師さんの方から…お義母さん、かかりつけ医さんに今の状態を相談してみてはどうですか?という提案があったのです。
ただのうっかりが続くだけの偶然が重なっている、気のせいならいいのだけれど…、認知症などの病気も心配して相談してみるだけでも…と。

認知症?

意外な言葉を耳にして、戸惑うミユ。

だって、ご飯食べたこととかちゃんと覚えているし、
家族、まわりの人の顔や名前も間違わないし、
1人でおでかけしても…迷子になるとかは全然ない。

認知症では、ないと思います。
と答えるミユに、それは認知症でも症状が進行している状態で、初期の頃の早期発見、早期治療だと、進行をゆっくりにする薬もあるとのこと…

実際にお義母さんの様子の違和感に、ミユは家事を任せる不安を感じているのだから、病院に相談したり、診療を受けてみるた方が安心できるのでは?とのアドバイスを助産師さんからいただいたのでした。


このミユは、0歳と4歳の2人の子育てと認知症初期の姑の介護のダブルケアの物語です。乳児を抱えた状態でダブルケアをする人もいます。

そして、出産や乳幼児のお世話と介護のダブルケアのケースにも色々な違いがあり、ミユの物語はその1つの例にしか過ぎません。

認知症であっても、他の病気であっても、ケガ等であっても、いつ、どのようなときになるのかは予測がつきません。そして、それは、そうなった本人に責任があるものでもありません。

同居しているからこそ気づいた姑の違和感と認知症の初期という病状。
そして、一緒に暮らしているからこそ、これからのダブルケアが心配になるミユ。

保健師さんに教えてもらって、姑のかかりつけ医に相談したことと、包括(地域包括支援センターの略称)にも連絡をしたことによって、不安だけど、姑の介護のことも考えていかないといけないなと、夫と舅(69歳)と話しています。


この物語は、ダブルケアを身近に感じてもらいたいなと創作したフィクションです。




この記事が参加している募集

スキしてみて

これからの家族のかたち

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?