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色々なダブルケアの物語【6】

今日から11月✨

そして、今日から93日後、2月2日はダブルケアの日。
そして、2月にはダブルケア月間です。

ということで、

子育てと介護が重なる『ダブルケア』について、知ってほしい!
あなたの側にも、ダブルケアの人がいるかも…?

ということで始めた…100人いたら100通りのダブルケアがあると言われているから、100人のダブルケアの物語(フィクション)を書いてみよう!というチャレンジです。

ダブルケアって、子育てと介護が重なることというけれど…
具体的には、どんなダブルケアがあるでしょうか?

今日のnoteを。



とある家族の物語。

りこは32歳。
長女は小学4年生。長男は1年生。次男、年長さんの3人の子どものお母さんです。夫は35歳、消防士のため、不規則勤務です。そのため、りこは次男が2年生になった頃(2年後)からパートに出ようかなと考えています。
小学校1年生の長男は、新しい小学校での生活に慣れるまで大変そうだし、次男の就学準備もあります。なんだかんだ毎日が忙しいと感じるりこです。

近くに住む姑は、59歳。定年まで、あと1年。
舅(62歳)も定年した会社で再雇用してもらい、65歳までのあと3年間をフルタイムで働くつもりでいます。

と、一見ダブルケアの要素がないように見える、りこの家族ですが…。

1人ぐらいをしている夫のおばあちゃん(姑の母)79歳が、ときどき様子を見に行ったり、ときには、食事を届けたりサポートが必要になってきました。基本的には、姑がしてくれているのですが、あと1年で退職なので、せめて1年という約束の下、りこがおばあちゃんのお世話をしています。

これまた、同じ地域に住んでいるので、歩いていけるぐらいの近さです。

姑とおばあちゃんの関係も良好な方で、もちろん、土日など仕事がないときや朝夕の時間は姑が、子ども達がいない小学校や幼稚園の時間は、りこが様子を見に行きます。ときには、夫が見に行きますが…、仕事と重なる場合も多く、りこが主にあたっています。グループLINEで情報を共有して、スムーズにいっているようにりこは感じています。

おばあちゃんも身体機能の低下があり、自分で家事をすることを以前よりかなり負担に感じるようになったことで、サポートが必要ですが、認知症などの症状はなく、りこが行くと、「孫嫁が来てくれた」と喜んでくれます。

ときどき、子ども達を連れていくこともありますが、穏やかなおばあちゃんに、子ども達もおばあちゃん大好きと言います。といっても…長時間いると退屈してしまう感じです。



この状況は、ダブルケアでしょうか??

りこがしているのは、ダブルケアに当てはまります。

姑や夫も協力的で、姑が退職するまでの1年間という目安もあります。
何より、りこがこのダブルケアの状態をあまり負担に感じていないので、端から見たらダブルケアという印象を持たない人が多いみたいですが、ダブルケアということになります。

この物語を挙げたのは、ダブルケアというものは、必ず大変で、不幸なものではないと言うことです。ダブルケアを担う人が、1人ではなく複数でチームとして行えていたら、1人の抱える負担は少なくなります。

また、この物語の場合、介護が必要なおばあちゃんの症状がまだ軽いというのも、ダブルケアが深刻化していない一つの要素だと思います。

おばあちゃんの状態が変化することで、そのことに伴って、ダブルケアの形態の変化するかもしれません。

もしかしたら、デイサービスや施設の資料集めを始めたり、これからの介護について家族で話し合うこともあるのかもしれません。

介護はいつ始まるのかわかりませんし、その状態がいつ変化するかもわかりません。

ただ、皆で協力して介護にあたることで、家族がより幸せに過ごせたり、絆が深まるのは幸せそうだなと思いました。


この物語は、ダブルケアを身近に感じてもらいたいなと創作したフィクションです。




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