社労士試験合格に向けて最初にすること

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こんにちは。
今日は、社労士試験の受験対策講座です。

社労士試験はじめ士業と言われる国家資格のほとんどが、通年通しての勉強になります。
その中で、モチベーション維持や勉強ペース、年間行事、それに仕事や家庭という様々な個々の環境の中でコツコツと日々何もかも捨てて勉強する、というのが普通の方の勉強スタイルではないでしょうか。

もちろん、24時間を自由に使える方や元々頭の出来が良い方は、毎日10時間とか15時間勉強し1発合格される方もいます。

社労士合格への勉強法は、様々なブログや予備校でも紹介されています。
どれも素晴らしいですし、実際やれば出来るのだと思います。短期間で合格!とか1発合格とかあります。
ただ、真似できるかどうか・・・

というと、実際の自分に当てはまるか、それをできる環境か、と思うと、
「あ~難しい・・私は無理だわ・・」
と心のどこかで怠け者の自分の声が聞こえてきませんか?
少なくとも、私はガンガン聞こえました。

社労士を合格するには、1000時間というのがいろいろなサイトに載っています。
では、1000時間はどこからどこまでなのか。
どのようにその時間を作るのか。
という事を考えると、単純に1000時間でも遠い気がします。
というか、想像すらできない方もいるのではないでしょうか。

対象としているのは、「普通の人」向け

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●仕事・育児・介護などの家族がいて自分の自由な時間が少ない
●時間管理をしにくい、目途が立たない
●若くない、記憶力に自信がない
●地頭が普通、特に勉強ができたわけでもない

いわゆる、まったく「普通の人」向けです。

もちろん、そうではない優秀な方であっても参考にしていただければ、尚確実に1発合格に近づくと思いますし、短期集中できるかもしれません。

しかしそういう方は稀であり、ほぼ「普通の人」が受験し目指しているのが社労士だと思います。

これは社労士試験合格のために書きますが、資格試験の勉強「方法」はどれも大きく変わりません。
なので、他の試験、検定の合格を目指す方、どなたでも参考にしていただけます。


ゲーム感覚で、限られた環境・条件で最大効果を出す

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私は、一定の規則や条件の中で最大限の効果を生む方法を考えることが得意です。
その結果、目的を達成する。それは、ゲームのような感覚です。

例えば、家の設計をするときは土地の条件や、家族構成、予算の中で最大限良い家を作る。
営業のときは、営業成績を上げる条件の仕組みを理解し最小限の時間で営業し、最大限の顧客満足度、会社の利益という条件をクリアするか。
ホテルも、同様で利益を上げるためのことを考えました。

仕組みを理解すれば条件の中で最大効果を出すことができる方法を考えられます。
その条件が厳しければ厳しいほど、クリアできたときの喜びは大きいですね。

社労士試験合格目指したときの自分の環境をしっかりと把握して、その中で出来る事・・出来ない事の取捨選択をしていきます。


多くのことをする時間があるなら、勿論やったほうが良いです。


しかし、今このブログを読む皆さんは限られた時間の制約がある中でどうするか!ですので、人によって取捨選択するモノが変わります。ですから、しっかり見極める必要があります。
まずは、ご自分の今の環境を客観的に把握しましょう。

さて、私が社労士試験合格を目指していた時の環境を少しご紹介します。

① 年齢

年齢 あまり書きたくないですが50代・・(汗)
記憶と忘却との闘いです。
エビングハウスの忘却曲線は、いろいろなところに書いてありますが参考に

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引用 wikiより

20分後には、節約率が58%。
1時間後には、節約率が44%。
1日後には、節約率が26%。
1週間後には、節約率が23%で。
1ヶ月後には、節約率が21%。


とても簡単に言えば
• 20分後には42%忘れる
• 1時間後には56%忘れる
• 1日後には74%忘れる
• 1週間後には77%忘れる
• 31日後には79%忘れる

説はいろいろですが、忘れないよう、記憶するのが凄く大変だという事です。

恐ろしいですね。たった1日で74%も忘れるのです。
しかも学生のように何でも吸収できる年齢ではなく、むしろ衰えていく年齢に入っています。
なので、「もっと忘れていく」という前提(うわあ・・書きたくないですね・・)
実際、この曲線以上に覚えたことを忘れていく気がしました。
大袈裟ではなく、息を吐くだけで勉強したことが体の外に出てしまうのでは、と恐怖でした(笑)


② 仕事

当時、私の仕事は残業が普通。定時で帰る=予定があるときは、申告しないと帰れない仕事でした。
もちろん、定時で帰るなんて1か月に1回か2回あるかないかです。

おまけに週に数回、家に着くのが23時~午前様にも・・という時間です。
朝も、通常でも7時半には家を出ていたので睡眠不足が常態化していました。
電車通勤の時間は、往復4時間弱。

かなり厳しかったです。

そして有休はとれず、理由(病気など)で認められないと休めないという職場風土でした。
当然、試験前の8月お盆明けも普通に出社していたので、お休みして勉強する方が正直羨ましかったです。

③ プライベート

幸いな事に、育児からはすでに開放されていました。
おそらく、育児していると仕事でフルタイム残業午前様はできないし、どちらが良いかでもなく何らかの制限は、常にあると思っています。

しかし家庭があると自分以外の思わぬハプニングがつきものです。
育児を卒業している=年齢もそれなり

という事は、親の病気や介護という問題が出てきます。
ましてや自分もそれなりの年齢なので、健康も若い時とは雲泥の差です。無限に動けたころと違い疲れやすくなっていました。
そして家族との兼ね合いや協力体制なども、環境要因では侮れません。

私の場合は、介護はなかったですが自分を含め家族の体調不良が悩みの種でした。

何が言いたいかと言いますと、

環境は選べない。 

という事です。

人を羨ましく思っても、今の環境で限られた時間を有効に使って早く合格すること
・年齢・・ひたすらとっていくだけ。変えられない。むしろ悪化する。
・仕事・・変えられるかもしれないけど、変えられない人もいる
・家庭・・変えられない

自分の環境を、このように客観的にみて判断してください。
私はどれも変える事が出来ませんでした。

では、変えられない環境で、どうやって勉強しどうやって記憶に留めるかは、効率化をするしかないという結論です。

実際どのようにするのか。それは、また次回以降詳しく述べます。


本試験までの勉強の流れ 3つの勉強方法

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今、4月ですでに後半戦、直前期に入るところですが、私の教える勉強法の1年の流れがありますのでざっくり書きます。

① 9月~4月まで各科目のテキスト中心
 問題集進捗管理表
 問題集の使い方・解き方・考え方
 文房具
 勉強計画の立て方
 ツールの使い方と直前期の準備
板書ノートの作り方

② 4月後半~7月直前期
 教科ごとの学習から直前期の学習スタイルに変える
 自習勉強方法
 直前期講座
 改正&模試
 一般常識・白書対策
 横断講義
 
③ 7月後半~8月試験日
 超直前期の勉強方法
 選択式対策

今からですと、直前期に入りますので②からになりますが、私の勉強方法は実は4月まで各教科を勉強しながら、直前期からの時短に役立つように組まれています。
もし参考にするなら、少々きついです。
しかし、これらをやる、やらないでは大きな差があります。

実際に昨年の4月半ばに相談してきた方は、間に合い去年合格しました。
その方は仕事などの関係で、4月にはすでに遅れを感じ相談に来ました。
その後、私のカリキュラムに沿ってコツコツと遅れを取り戻し、本試験に臨みました。
そして「KURO式で合格できました」と、とても喜んでいました。

他にも同様の喜びの声を聞き、時間がない中でも確実に実力をつける方法で合格した方がいることは嬉しい限りです。

この勉強法で一番大事なのは、計画と進捗管理表です。


手抜きの勉強計画で勝つ!

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誰でもどこでも「計画が大事」ということは、既にご存知だと思います。
でも計画通りにできず、計画倒れになる方が多いのも事実。

原因は理想を計画にしているから、という事が多いです。
「順調にいけば、こうなるはず」
「こうできたらいいな」

そういうのも大事ですが、実際予定通り進むことがまずないです。
そして人は、計画とかけ離れてしまうことで、やる気すら失う事もあります。
そこまでではなくても、無計画に進める結果になる事も。

では、現実的にできる勉強計画を立てていきます。
先ほども書きましたが、社労士試験合格まで1000時間と言われています。
いったいどういう計算で1000時間という数字になったかは分かりませんが、私も目安にしました。

昨年11月から8月の本試験まで勉強するとしましょう。
10か月あります。
1000時間なら、1か月100時間です。
100時間って想像つきませんね。
単純に毎日平均すると1日約3.33・・時間。3.5時間です。
1か月4週間だとしたら、週25時間勉強すれば確実に1か月100時間を超えることができます。

しかし仕事していると、その毎日3時間すら取れない方がいます。
私は取れませんでした。

なので、1日2時間は取る、と決め、残りは土日です。
どうですか?2時間なら取れそうな気がしませんか?
平日2時間5日で10時間です。
残り15時間は、土日2日間で達成できます。


平日の勉強は何をするのか、土日は何をするのかを考える


今からですと本試験日まで日々の計画を立てます。
その際に、平日(仕事がある日)と土日(仕事がない日)に何時間勉強ができるのか。
真剣に考えてみます。

平日2時間ですし、通勤時間や仕事の合間などを使用する勉強方法です。
通勤時間が電車か自家用車かによっても変わります。

退社してからの時間が取れるのか。
朝早く起きて勉強するのか、夜遅くまで起きて勉強するのか。
集中できるスタイルは、どんな方法か。
家で集中できるのか、それとも自習室、図書館やカフェを利用するか。

「カフェで勉強すると集中できない」、という事を言われる方もいますが、試験中のいろんなハプニングでも乗り越えるには雑音に慣れたほうが良いかもしれないと言う声もあり、どちらが良いのか、という事に答えはありません。
インプットは、特にやりやすい場所ですることが理想です。

平日の時間の使い方の特徴は、隙間時間を活かすことに注力します。
僅かな時間でも問題集を解く、暗記カードをやる、という意識が大事です。

電車でつり革につかまっていたら、これをする。
座ることができたら、これをする。
様々な状況を想定し、できる事を考え組み立てます。

では、土日はどうするか。
受講している予備校などがあれば、そのスケジュールに合わせ予習復習を入れていきます。
仕事をしている方ですと、予習というのが大変難しい方もいます。
しかし復習はきっちりやらないといけません。
出来れば受講した日、翌日は特に。

こういう感じで、日々の勉強のイメージを考えながらざっくりと1週間の勉強計画を立てます。
「過去問の何ページから~」
ではなく、「この週は大体この辺りを全部」という感じです。

あとは予備日を作る事が必要になります。
勉強できない日をどこで埋めていくか。
これを作ることで、1週間が完結できるようになります。


夢を共有して、より良い環境を手に入れる

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計画を管理するのには、もう1つ大事な事があります。
家族のスケジュールです。
今年はゴールデンウイークが10連休です。


試験合格に向けて頑張っているのは、あなた一人だけではありません。
家族や近い関係の方も、実は一緒に頑張っています。

小さいお子さんがいれば、一緒に遊びたいのを我慢しているかもしれません。
遠い実家のご両親は、会いに来てくれる日を待っているかもしれません。

しかし、勉強のために後回しにしている事がありませんか?

合格するまで外食も一緒に出来ない。
テレビを見る時間があるなら勉強する。
講義で帰省する時間がない。

そんな我慢をずっとさせ続けていると、たまに険悪な雰囲気になる事があります。
そうすると気持ちよく勉強に集中できません。

ちょっと恥ずかしい、という方もいるかもしれませんが思い切って10連休のうちの1日を家族の日にしてはどうでしょう。

奥様へ何かプレゼント。
行きたかった場所に一緒にいく。
子供たちと出かける。
実家のご両親に、プレゼントを贈る。

「絶対合格するから、待っていてね。
合格したら、こんなことができるから」
あなたの夢も伝えましょう。

何かの機会にこうして感謝の気持ちと夢を伝えていくことで、応援する気持ちも増していきます。

充実した勉強の日々は、こうしたたった1日を十分家族と過ごすだけで得られます。

中途半端に毎日ちょっとだけ家族サービスする時間や家族の顔色を見るよりもメリハリがあり、効果は抜群です。

職場の同僚なども、受験を知っていると気を使うなど配慮されているのであれば、感謝を表すことで休憩時間などに勉強がしやすい、という事に繋がるかもしれません。

そうやって快くできる環境をぜひ勝ち取ってください。

今回は、ここまでですが、次回更新しながら、一つ一つの説明を具体的に書き加えてお伝えしていきます。

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