noteを書こうと思ったきっかけ

NPO法人の時の思い

(この記事は思い出話のような内容なので、興味のない人は読み飛ばしてください)

この「入管行政問題」に関心を抱いたのは、かれこれ5年ほど前。

当時、僕は都内の生活困窮者支援のNPO法人に勤めていて、WAM(独立行政法人医療福祉機構)からの委託事業を受けた生活困窮者向けのシェルター事業の担当者だったのですが、そのシェルター事業のことが難民支援協会の方のお耳にも入ったそうで、(簡単にいうと)難民申請している外国人がたくさん困窮状態にいるので、「非常時の連携先としてシェルター事業にも協力してもらいたい」といった内容でした。

当時はお会いするのもそれっきりで、連携することは一度もなかったのですが、「日本に来て難民申請する外国人」がいて、「その方たちの中には困窮状態でホームレス化してしまう人や自殺にいたってしまった人がいる」というお話に、愕然としました。

福祉国家と疑わなかったこの日本に、そんな社会問題があったなんて…。少し調べると、その人権侵害のレベルは僕の知りうる社会福祉領域の中でもひどいものだということが分かりました。

調べれば調べるほど問題の深刻さにショックを受け、そのショックはしばらく消えず、それから何年もの間この問題が頭の隅に置かれ続けることになります。

「写真で伝える『難民』」展

そして、つい先日。

都内開催の写真展で、日本に来る難民のことをとり上げていることを知り、実際に見に行ってきたのですが、この写真展のパネルで「”送還忌避罪”という刑罰を科す入管・難民法の改正案が審議されようとしている」という事実を知ったのです。(その後、改正案については今秋の国会での審議が見送られましたが…。)


共同通信社 「写真で伝える「難民」 18~25日に展示会開催」
(2020年10月17日掲載)

日本という国で、こうした人権侵害がおこり、難民の過酷な境遇に寄り添うことなく無下に追い返そうとする日本の入管行政がおこなわれていることに、愕然とし、怒りがこみ上げました。「なんで命からがら自分の本国から逃げてきた難民に対して、そんなひどいことするの?」と素朴に思いました。

そして、

一人の社会福祉士として「何かできないか?」と考えました。


”アドボカシー”という選択肢

最初は、支援団体に入ってボランティアしようとしたのですが、

「直接的な支援(相談を受ける、シェルターの運営を手伝うなど)で解決されるほどに簡単には解決しないゾ」と思うようになりました。

そこで、発想を転換して「間接的な支援」つまり、情報提供やアドボカシー(※)として広く社会にこの問題を知らせるという役割の方が、僕はこの問題解決に貢献できるのでは?と思うようになりました。

(※)アドボカシーとは…アドボカシーは代弁、権利擁護と訳され、クライエントの意思や希望を尊重し、主体的な生活の実現を支援するものである。一人のクライエントの権利を守るケースアドボカシーと、同じ状況の人たちの権利を守るコーズアドボカシーに大別される。


wordpressでホームページを作ってみようかと、ドメインを取得しましたが、ホムペ作成がめんどくさすぎて挫折しました。

ネットでいろいろ探していく中で、「noteというのがある」と知り、ここにたどり着きました。(けっこう遠回りしました)


そういう経緯で、このテーマで情報をまとめたものを記事として情報発信していきたいと思いますので、

ご興味のある方は、どうぞ引き続きお付き合いのほど、よろしくお願いいたしますm(__)m


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