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何かを学ぶにはいい時代

それにしても、何かを学ぶにはとてもいい時代になったものだ。もちろん、インターネットの発展によって色々な情報が入手できるようになったからだ。

ネットを見れば多くの教材が氾濫しているが、何もそういったHowToが充実しているという意味ではない。それよりも、最も基本的な、生の情報が簡単に手に入る、という意味である。

例えば先ほども、個人的に興味を持って、日米のマネタリーベースの推移を比較してみた。これには日本銀行や米国FRBが発表する毎月のマネタリーベースの数字が必要なのだが、そんなデータ、昔だったら入手するだけで一苦労だろう。というより、研究者でもないイチ個人の私が、どこにそんなデータがあるのかすら分からない。

何らかの方法で特定の書籍に掲載されていると分かったとして、入手するためには大きな書店に出向いて予約注文し、書店に入荷するまで待たなければならない。お金もかかるし時間もかかる。図書館に行けばあるのかもしれないが、田舎に住んでいる私にしたら、そこまで出向く労力も馬鹿にならない。そうこう思ううちに、面倒になって諦めてしまうのがオチだろう。

それが今だったら、ちょっと検索すればすぐ出てくる。Excelなり何なりで提供されているから、単純に比較してグラフにするくらい、訳もない。

ネットの情報は玉石混交といっても、政府や公的機関が発表するデータはもちろん無料で、最も信頼のおける情報である。いや信頼は国にも因るからともかくとしても、最も基本的な情報である。これが簡単に入手できるのは、現代ならではである。

コロナに関連したデータも、例えば世界の国々の感染者数や死者数なども簡単に検索できる。マスメディアでよく使われている、ジョンズ・ホプキンズ大学の統計なども簡単に見れるから、自分で独自に分析することもできる。マスメディアの妙なバイアスを受けずに自分で確認することができる。

今年に入って米国株への投資を考え始めてから、米国のCNNや英国BBCを見ているだが、どちらもHuluで1000円程度で視聴可能である。対価が必要とはいえ高価なものではなく、学生でも支払い可能な額である。これなども、生の英語を勉強したいと思う人には格好の教材となるであろう。マスメディアで加工された情報だから内容には注意しなければならないが、実際にアメリカ人や英国人が使っている英語であることは間違いない。

今の学生さんは、こういった面では非常に恵まれている。こういう環境が自分の学生時代にあったらもっと勉強したのに、と思う。

もっとも、環境が整っていたとしても、その気がなければ宝の持ち腐れである。自分とて、今この歳になったから勉強したいと思うだけかもしれない。当時の自分にもっと勉強しろと言っても所詮は無理な話だろうか(笑)。

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