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心理療法も結局はマジョリティ向けなんだよね




発達障害、精神疾患を抱えた中で、心理療法を学んでいるって人は多いと思う。
ぼくも以前通っていたデイケアで『メタ認知』ってプログラムがあったんだけど、そこではメタ認知(自分を客観視する力)をはじめとした心理療法を勉強しました。

確かに勉強になる部分はたくさんあったし、実生活でも自己認識自己改善に大いに役立ってるな~って思ってるんだけど、ぼく的にはこういった心理療法も、結局はマジョリティ向けのものなんだなと感じます。

部分部分では参考になるけど、なんだか釈然としない感じ。
確かにそうするのは効果的だろうけど、でも何かが違うんだよ…
全然自分にしっくりこないな…同じ発達障害のはずなのにな…

いつもこう感じながら、プログラムを受けていました。

そりゃそうだ、発達障害者とひとくちにいっても、全員が全員同じ性格な訳ではないし、すべてがマイノリティな訳ではない。

デイケア内でも、グループに馴染める人、外向的な人、一般的な思考や趣味嗜好を持つ、いわゆる"普通の人"が圧倒的に多かった。
「同じ発達障害のはずなのになんでなんだ!?」と疑問に感じていたけど、彼らはただ発達障害の部分でマイノリティってだけで、それ以外は多数派に属する人たちだったのだ。
障害以外の属性では、世間一般的にはマジョリティの方なのだ。

マイノリティを集めても必ずその中でマジョリティが生まれるし、マイノリティに分類される人は出てくる。

なるほどな。自分はマイノリティの中でも、さらにマイノリティのマイノリティのマイノリティの存在なんだ。
そんな中で皆の意見を参考にしたって、自分に合わないはずだ。

ぼくはそう気づいてから、自分のトリセツを作るために徹底的な自己分析をはじめました。
その中で、INFPやHSP、エニアグラムトライタイプもろもろを知りました。
そんでいろいろ調べて行く中で、マジで自分は希少種なんだと思い知らされました…

あんまり自分をカテゴライズするのもよくないと思っているんだけど、属性を羅列するとこんな感じになります。

ASD、ADHD、HSS型HSP、INFP、エニアグラム4w3、トライタイプ478…

ざっと思いつくだけでも、これだけの属性を一度に抱えています。
しかもこれ全部、世間一般では完全に少数派、マイノリティに分類される属性です。
そりゃこれ全部が一度に合わさってれば、世間とは気が合わねえわ。

ぼくとまったく同じ属性を持つ人は、果たして世界にどれだけいるのだろう?
広大なこのnoteの中でも、ネットの海の中でも、見つける事ができるのか?

INFP自体は多くても、エニアグラム4w3は?
その中でも、トライタイプ478は…?

こう考えると、自分の存在って奇跡なんだと思います。
そして自分と完全に分かり合える人間なんてものもいないって事も、よく分かります。
他人は理解し合えないのは当たり前だわ…

さて、心理療法の話に戻るよ。

ぼくみたいにマイノリティ中のマイノリティの人は、心理療法をどう活用したらいいのか、自分に合った方法をどう探せばいいのか悩んでいる人が多いと思う。
その為の方法を、ぼくなりにお伝えします。

マイノリティの為の心理療法の探し方

まずは徹底的に自己分析する

ぼくのやり方として上記にも書いた通り、まずは自分自身を知る事が近道だと考え、自分の属性をかたっぱしから調べ上げました。
MBTI診断にはじまり、HSP、エニアグラム、トライタイプなど…

とにかく、自分とは何者か?どういう人間なのか?と知りたかった。

そして自分に当てはまるものについては、解説に隅々まで目を通し、noteの記事を読み漁り、いろいろな参考資料を調べまくりました。

自分をカテゴライズするのはよくないという意見もあるけど、とりあえずそれは置いといて、まずは自分を手っ取り早く分類しちゃう事が大事だと思ってます。
HSP、INFPなど、自分に当てはまるなって感じる属性については、自分はこれです!って名乗ってしまう。

そして一通り自分の属性を書き出したら、次は各属性ごとに分けて、それについての心理療法を学んでいきます。

属性ごとの心理療法を勉強する

ASDにはASD用の、ADHDにはADHD用の。
HSPにはHSP用の。
INFPにはINFP用の。

ひとつひとつ属性ごとに分けて、それぞれについての心理療法を勉強してまとめていきます。

勉強といってもそんな真面目にする必要はなくて、ネット上でも文献でも、対策や対処方法などを拾い上げてまとめていくだけでいいです。

HSPにはこういう対策がおすすめ!という本を見つけたら、それらをまとめてメモに書き出していく。
INFPの気持ちの落ち着かせ方、という記事をnoteで見つけたら、拝借して自分のトリセツとして取り入れて行く。

こうして属性ごとの心理療法をまとめられたら、次は「自分だったらどう使うか?」を考えてまとめていきます。

自分のトリセツを作る

各属性ごとにまとめた心理療法を、今度は自分用に改良していきます。
HSS型HSPの自分なら、どう使うのがいいだろう?
E寄りのINFPの自分にとっては、こうした方がいいかな?

自分に落とし込んでいくのは大変かもしれないけど、自分を見つめてよく考えていく事で、メタ認知力が鍛えられます。
多くの資料を参考に、自分の生き方価値観をもとに、自分なりの心理療法を作っていってみて。

またこのトリセツは、noteやブログに記事として発信していくのがおすすめです。
発信を前提にまとめる事で自らを客観視できるし、それに何よりも自分の記事が、自分と同じ特性を持つ人の助けになるかもしれないから。

マイノリティの発信は、同じマイノリティの救いになる。

だからぼくもこうして、誰かに語る形式で記事を書いています。
共感してもらえたらうれしいし、役に立てた!となれば自分にとっても自己肯定に繋がるからね。


心理療法も結局多くはマジョリティ向けで、マイノリティがそっくりそのまま活かせるものは少ない。
だからこそ、マイノリティの為の心理療法は、マイノリティ自ら自分で築き上げていく事が大事だと思ってます。

INFPだってHSPだって、悩んできた人がたくさん発信してくれたおかげで知る事ができたし、ぼくも自己理解に繋げる事ができたから。
情報を共有して発信していける時代で、本当に良かったなと思ってます。

マイノリティの皆に感謝だ。

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