原さんの竹かごの話
おはようございます。
あすのシマシマしまねオープンに向けてご紹介するのは、毎年とても人気のある、「原さんの竹かご」。今年も入荷することができました!
この「原さんの竹かご」。どんなかごかと言うと、文字通り原さんが作っておられるのですが、「原さん」というのは地元雲南市にお住まいの農家さんです。
稲刈りが終わり、冬が近くなると、竹を切って乾燥させ、細く細くカットして、寒い中、ダルマストーブの前で、手作業で編んでかごを作っていらっしゃるのです。
デザインはいつも同じ(ただし、大きさは微妙に変わります)。「丈夫が取り柄」とご本人もおっしゃっているとおり、重たいものを入れて運ぶのにぴったりで、原さんも野菜を運ぶために作られたとのこと。
一番最初に取り扱わせていただいたのは海辺で行ったイベントのときでしたが、当日はあっという間に売れてしまって、そのことを原さんにお伝えすると、本当に本当にうれしそうで、「いやあ、頑張らんといけんなあ。こんな人生になるとは思わんかったなあ」と感慨深そうにおっしゃっていました。
その言葉を聞いたときに、「あ、自分たちがやりたいのってこれだ」とビビッときて、以来、「作り手の喜びとなるような商品の発信の仕方」を心がけています。原さんはまさに、くらしアトリエの発信のコンセプトを考えるきっかけとなった方なんです。
数年前に体調を崩されたこともあって、なかなか無理が言えず、今年はどうかな…と思っていたら、「今年も頑張って作ったよ」と電話がありました。
奥さまもとても朗らかな方で、おうちにお邪魔すると笑いが絶えなくて、原さんがちょっと胸を張って「まあ、我ながらいいかごができたけん、どんどん売ってごしなはい」とおっしゃってくださって、そういうのを全部ひっくるめて、「尊いなあ…」と思うのです。原さんが来年も再来年も頑張って竹かごを作ろう、と思ってもらえることが、私たちにとっては何よりの、プライスレスな財産なんです。
今年は5つ仕入れました。寒い間にしかできないので、なくなったらもう、次は来年までおあずけとなります。
ぜひ、施設にお越しになって手に取ってみてくださいね。
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