もっと「うるさい日本の私」。バスのアナウンスうるさい!
コラム574:もっと「うるさい日本の私」。バスのアナウンスうるさい!
私の好きな本に、哲学者の中島義道氏の『うるさい日本の私』(角川文庫2016年)というのがあります。そこでは、日本は電車、バス、デパートなどで、アナウンスがうるさすぎる、と中島先生が嘆いておられ、実際に苦情も言ったりするのです。
その通り!と、私もキンキンしたアナウンスに嫌な思いをしてきたのですが、今日、バスに乗ったら、アナウンスがさらにバージョン・アップ、パワー・アップしており、心が折れそうになりました。
追加されたアナウンスは「バスは揺れる乗り物です。スマートフォンなどをお使いの際は、手すりや吊り革をご利用ください。」と、「ICカードは事前にチャージなさり、スムースな乗車にご協力ください。」の2点です。バスは、ただでさえ、広告アナウンスが多く、不動産、古物商、スマホ店などについて細かく聞かなければならないので、もうアナウンスが黙る時間はほとんどありません。ミニ地獄。
世界的に見て異常な事態だと思うのですが、それは私がちょっとイタリア行ったくらいで、彼の地の文化にかぶれているだけでしょうか。ヨーロッパは、一切、アナウンスというものがありませんよね。それもちょっと不安なのですが、慣れると快適です。会話もできるし。
中島先生の類書に『醜い日本の私』(角川文庫2016年)というものもあり、そちらでは、看板の色のどきつさや、道にはみ出た商品、交通標語などの醜さについて書かれています。ユーモアがあって、とてもおもしろく、おすすめです。
ただでさえ、電柱の異常に多い日本。すっきり見せる工夫がほしいところです。
以上
2023年11月15日
クララ
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