見出し画像

イタリア旅行:カプリの夜

コラム690:イタリア旅行:カプリの夜

 10年以上前のイタリア旅行について、なぜか今朝、思い出しました。カプリ島の香水屋さんを、麻布台ヒルズで見かけたからかもしれません。(高くて買えなかった)

 カプリ島へは、ナポリから高速船で1時間半くらいで着きます。大抵の観光客は、「青の洞窟」を見るのが目的なので、日帰りにしてしまうのですが、私たちはカプリの町(ロープウェイのようなもので登る)が気に入ってしまい、ナポリ泊を止めてまで、カプリに一泊したのでした。

 カプリの夜は、観光客が多い昼とは打って変わって静かで、ぼんやりとできる穏やかな時が過ごせます。広場に、何をするでもなく集まり、散歩したりカフェでくつろいだりします。真夏の暑さもおさまり、涼しい風が吹きます。

 イタリアの「ちょいワルおやじ」のような、ファッショナブルなおじいさんが、ひとりでカフェで飲んでいたり、イタリアらしい風景が旅愁をさそいます。

 マルコム・グラッドウェルのOutliersによれば、歳をとってもコミュニケーションの多い場所に住めば、食生活が不健康であっても長生きするそうです(ロゼトの謎)。

 長生きかどうかは別として、カプリには、地元の人の交流と、さまざまなコミュニケーションがあって、住みやすそうな様子でした。

 ひるがえって、本邦では、マンション住民が増えて、隣に住む人とも交流がない、という事態が多そうです。私の家は一軒家ですが、交流のないお宅も近所には多いです。

 もっと、ご年配が、用事もなく外に座ったりして、挨拶や世間話を交わすような土地になればいいな、と思っています。お年寄りが幸せな国は、うらやましいな、と思います。孤独は身体に悪そうですよね。

2023年11月27日

クララ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?