雑談:雪の日に広がる静けさ
こんにちは
今週のはじめ関東でも降雪の一日となりました。
特に首都圏は雪に不慣れな地域ゆえに、一大騒動かのようなニュースが流れてはいたものの、立ち往生防止するため高速道路は通行止めにしたりして対応をしていました。
職場の人たちも午後には帰路についてもらい、この日の仕事は中断。
大丈夫だろう、という考えが危ういのでそこは安全が優先ですよね。
17時頃には車道も雪が積もってきていて、早めに仕事を切り上げてもらって良かったなぁと思うところでありました。
仕事や日常生活などの視点で降雪を考えると、まいったぁ、と感じてしまいます。
ただ、ちょっと視点を変える(仕方がないという諦める)と雪が積もった風景は角が取れて丸みを帯び、柔らかな印象でとてもキレイです。
という感じで、
今回は雪の日に思ったことをダラダラ綴っていく雑談回になります。
日々に合間が生まれた時にでものぞいてみてください。
では続けます。
❚銀世界に凝縮されるもの
暗くなるころには職場も外にも人がいなくなり、静かな時間が流れていきます。
ふと辺りを見回してみると雪によって道も家も覆い隠され、真っ白な世界が広がっていて、「いつも」の風景のはずなのに、ただただ真っ白で、静かで、見慣れた風景はどこか消えてしまった感じです。
これまであった「いつも」から境界が消えて、そこはまるで枯山水の庭園のようにボクには見えてきました。
もう少し言うと、枯山水は禅宗の寺の庭において白砂を敷き詰め直線や曲線を描き、様々な形態の石を配置し、水を使わず、砂や石だけで自然の景色を表した庭園です。
最小限の素材と彩りある色味を抑えられたミニマルな空間と辺りが白く覆われた雪景色に共通点を感じたのでそう見えてきたのだと思います。
さらに、ここから思うのは普段目にしている景色がいかに情報が多いかという気づき。
そう、情報はネットやテレビなどからだけではなく、個々人の日常の風景(家、道、天気、など目にするあるいは聞こえてくる物事)からも多くの情報を受け取っていたんだということです。
こうして辺りから情報が消えたいわゆる銀世界はとても静かです。
その世界では1つ1つのモノゴトが鮮明に感じられます。
例えば、ググっと踏み締める自分の足音や暗闇を照らす街灯の灯りなど、それらは静けさの中で強調されています。
ここから感じ取れるのは、
多くの情報が消えた風景は、1つに凝縮される、ということです。
周囲の装飾などを抑えられた枯山水庭園や一輪挿しの花にも近い効果、特徴があると思っています。
周囲の情報を抑えた(消した)時、あるモノゴトが浮かび上がり(凝縮され)伝えたいメッセージ、もしくは美だったり、普段埋もれていた「何か」に気づけるのかもしれませんね。
そう思うと雪の日も興味深いものです。
ということで、
雑談もこの辺りでおしまいにします。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
ではまた
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