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読書メモ『三体』

Netflixで『三体』を観ました。全8話のシリーズです。同時並行でAudible で『三体』を聴きました。17時間30分のボリュームです。

「三体」は中国のSF作家、劉慈欣(りゅう じきん/リウ・ツーシン)によるSF小説。中国では2008年に、日本では2019年に一巻目となる「三体」が発売され、その後「三体Ⅱ 黒暗森林(上/下)」、「三体Ⅲ 死神永生(上/下)」、「三体X 観想之宙」の全6巻と前日譚「三体0 球状閃電」からなる長編シリーズだ。世界で累計2,900万部、日本でも計37万部以上が発行され、ブームとなりつつあるアジアSF小説の火付け役となった。

GQ JAPAN


実はAudible ではずいぶん前に一度聴いていたのです。中国の文化大革命の描写と理解できない三体問題を取り上げているのが印象に残っていましたが、ストーリーの詳細と結末は思い出せませんでした。

Netflixの文化大革命の描写があまりに刺激的だったので、原作はどうだっただろうかと改めてAudible で原作を聴き始めました。そして映像と原作を同時並行で進めました。

Netflixでは原作のポイントを押さえつつ、登場人物を中国人からグローバルな人物に変え、舞台もイギリスのオックスフォードにしています。

紅岸基地のパラボラアンテナは、本を読んだ時に想像したものと違いなく、魅力的な映像でした。脱水した三体人の映像や、人間コンピュータのシーンそしてパナマ運河の船のシーンはかなり衝撃的でした。

後半ではストーリーは進んで、原作の『三体2』の話も入ってきています。『三体』に続いて『三体2』もAudible で聴き始めました。こちらは上下で28時間20分もあります。さらに『三体3』も上下で35時間10分もあります。

『三体2』を聴き進む前にNetflixは見終わりました。素晴らしい脚本だと思いました。VFXも素晴らしく、映像が美しいです。

印象的なエピソードを拾って、原作の魅力を押さえつつ、オックスフォード大学の5人の同級生の人間関係の描写を加えて、心理描写が細かく、物語に心を揺さぶられます。欧米市場を意識した創作です。

同じように『シン・ゴジラ』は海外では今ひとつ評判が良くなかったが、『ゴジラ-1.0』は評判が良いのは、人物の背景描写や心理描写が細かいからだと書いてある記事を読みました。納得します。

早く続きが見たいです。しかし今のところ次シーズンが制作されるかどうかは発表されていないそうです。

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