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【読書術】やらなくてもいいこと3選

今回は、「読書術でしなくていいこと3選」について記事を書いていこうと思います。本の読み方に困っている方もいると思うので、さっそく結論から書いていこうと思います。

①理解する

②読破する

③かさ増しを真剣に読む

④おわりに


①理解する

本を読むのに理解しなくていいってどういうことだ、と思った方もいるかもしれません。これこそ、本は内容を理解して説明できなければ読む価値がないという思い込みからくるものです。

本は内容を理解すること以外の目的で読んでもその価値を存分に活かすことが出来ます。それは「着想を得る」ということです。

正直本の内容はあまり覚えていないのだけど、その本を読みながらこんなことを考えてこんなことを思いついたなんて経験あるかと思います。たとえば、『デジタルネイチャー』という落合陽一さんの有名な著作があります。正直難しすぎて細かいことはあまり覚えていません。ですが、とても印象的だった見出しが「思考の立脚点としてのアート」というものです。

アートも本と同様に製作者の意図を考え理解することこそが向き合い方として正しいという先入観にとらわれがちです。そんな中での落合さんの言葉は、「本の一部やアートの一端にでも触れることで発想の転換が起きること」に価値を見出すことが出来るということに気づくキッカケを与えてくれた見出しです。したがって、本は理解することだけがゴールなのではなく、インスピレーションを与えてくれたり、視点を変えてくれたりすることも十分に価値があるということです。


②読破する

以外とこだわりになってしまいがちなことが「読破する」ということです。これはおそらく、本に書かれていることはすべて有益なことであり、活かすことが出来なければ元が取れないという思い込みからくるものでしょう。

しかし、冷静になってください。あなたが本を読む目的は「元をとること」でしょうか。先述したとおり、理解したり、着想を得たり、純粋に楽しんだりするために読むものではないでしょうか。

さらに言えば、本は全体の10%を吸収できれば十分だと考えています。一つは、インプットを目的としないため、そしてもう一つはこれから書く「かさ増し」である可能性が高いからです。


③かさ増しを真剣に読む

そもそもかさ増しとは何かというと、本を出版するのにあたって必要な情報しか書かないとあまりにも薄い本になってしまい、本の値段を下げざるを得なくなる。そのコストカットを避けるために、ページ数を稼いで、そこそこの値段をつけられるようにするためのテクニックです。

具体的にかさ増しだと感じる例は、

⑴長すぎるたとえ話 ⑵有名大学の実験 ⑶専門知識による権威付け

です。特に海外の訳本はこのようなかさ増しが多いと感じます。もちろん、かさ増しによってより具体的に理解を深めたり納得感が強まったりするメリットがあることは言うまでもありません。

しかし、自分が求めていない部分まで真剣に読んでしまうと重大な時間のロスになりかねません。なので、興味のないかさ増しはさらっと読み流すことをお勧めします。

④おわりに

昨今では有り余るほど読書術の「すべきこと」が書かれています。速読しろ、マーカーを引け、キーワードを抽出せよ、などです。正直これらのことをすることにあまり意味も効果も感じませんでした。それよりも、もっと「しなくていいこと」にフォーカスを置き読書の間口を広げ、出版業界を改善するほうが大切なのでは、と思う今日この頃です。

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