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【開催レポート】第3回 食のサステナビリティ研究会

こんにちは!サステナビリティ推進室です。
今回は2023年7月6日(木)に行った「第3回 食のサステナビリティ研究会」についてご報告いたします。

食のサステナビリティ研究会について

「食のサステナビリティ研究会」は、株式会社クラダシが運営する「クラダシ基金」の活動の1つです。
フードロス、気候変動問題や食料サプライチェーンリスクといった「食」や「農」に関わるさまざまなサステナビリティ課題に対し、情報の収集や発信、交流機会の提供を通じて、解決に向けた食に関わる企業のサステナビリティ推進や共創に寄与していくことを目的としています。

第3回 食のサステナビリティ研究会

今回の研究会では、「各社がサステナビリティへの取り組みをいかにお客さま・マーケットに発信し、伝えていけばよいかを考え、少しでも各企業が行動変容を起こす機会にする」ことをテーマに、森永乳業株式会社様の取り組み事例をご紹介いただき、グループワークを通じて各社の「食」の課題の解決を考えていきました。

●開催概要

日時:7月6日(火) 16時~20時
(16時~17時半:講演、ワークショップ 18時~20時:懇親会)
場所:東京ミッドタウン八重洲カンファレンス 5F イベントスペース
内容:
 ・講演.森永乳業株式会社 講演
  「サステナビリティ取り組みと発信について」
 ・共有.クラダシの環境月間キャンペーンについて
 ・グループワーク+発表
会場協賛:三井不動産株式会社

本研究会はありがたいことに3回目の開催となり、24社35名の食品メーカーや商社の皆さまにご参加いただきました。また、プレゼンターとしてご登壇いただいた森永乳業様をはじめ、会場協賛をいただいた三井不動産株式会社様など多くの企業様にご支援をいただきながら開催に至りました。

●当日の様子:講演&グループワーク

また、今回は、コロナが落ち着いたこともあり、完全オフラインで開催し、前半では講演およびグループワークを実施し、後半では懇親会を行いました。
まず前半の1つ目のコンテンツでは、森永乳業株式会社 マーケティング統括部 冷菓事業マーケティング部部長の迫口真輔様より、同社のサステナブルな取り組み事例やマーケティング視点での発信についてご講演をいただきました。昨年弊社クラダシと共に行った「Save Ice Project」を例に挙げ、現在のアイスクリーム市場と商品のブランディング・サステナブルな取り組みについてお話しいただきました。森永乳業様からはアイスを提供いただき、参加者全員アイスを食べながら楽しく、普段は聞けないような他社の取り組み事例を学んでいきました。


森永乳業さまからご提供いただいたアイス。
サステナビリティ推進室所属の小平一押しのアイスです!

続いて、グループワークを行いました。グループに分かれ、各社の取り組みや課題も共有しつつ、「食のサステナビリティ研究会を活用してサステナブルな取り組みの発信のためにやってみたいこと」を考えていきました。話し合いの中では、各社が抱える悩み(もったいないけど、廃棄になってしまうものをどうにか活用していきたい...!)を掛け合わせて商品化できないかなど面白い解決案が出てきました。

出てきたアイディア
・昆布を煮出した汁を現状は廃棄しているが、どうにか他のことに活かしたい!
・規格外品のサブスク販売 など


なお、当日は、クラダシの環境月間の取り組みについても少し紹介させていただきました。1972年6月5日からスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して、日本では、6月の1ヵ月間を「環境月間」として定めています。
クラダシでは、ユーザーさまなどに向けて環境などに配慮した商品・サービスを紹介し、行動喚起を行うべく、今年6月の環境月間にあわせ、海、動物、人、未来にやさしい商品や取り組みを紹介する「やさしいひゃっかてん」と題したキャンペーンを開催いたしました。

また昨年の10月には、食品ロス削減月間としてクラダシではフードコツや「食のサステナビリティ共創・協働」フォーラムを開催し、今年も引き続き力を入れてまいりますので、その共有も行いました。

●当日の様子:懇親会

後半の懇親会では参加企業さまなどから提供いただいた食材を使い、東京ミッドタウン八重洲5Fのチカバキッチンさまに以下のような素敵なお食事を用意していただきました。

①南ぬ豚トロと南ぬ豚ハラミの贅沢キノコのラグーパスタ(ライスパスタ使用)
②南ぬ豚トロと海老のヤムウンセン(お米100%ビーフン使用)
③茄子と大葉と南ぬ豚トロのインボルティーニ(イタリアの肉巻き料理のようなもの)
④南ぬ豚ハラミのグリル 黒蜜ジンジャーのバルサミコソース
⑤南ぬ豚ハラミのステーキフリット チェダーチーズ&グレイビーソース
⑥焼きパイナップルのゴルゴンゾーラソース
⑦冷やしパイナップル

▼協賛企業と提供いただいた食材

  • ケンミン食品様 「お米100%ビーフン」「ライスパスタ」

    • お米でできたビーフンとパスタはグルテンフリーで、小麦アレルギーのある方も安心して食べられる商品です。

  • やえやまファーム(ロート製薬)様 「有機パイナップル&石垣パイナップル」

    • 日本初の有機栽培で作られたパイナップル。使用している肥料は、牛糞・もろみ等
      石垣島で元々廃棄されていたものを使用し栽培しています。地球環境にも身体にも良いパイナップルです。

  • やえやまファーム(ロート製薬)様 「南ぬ豚」

    • やえやまファームでは循環型事業に取り組んでおり、パインジュースを搾汁した際に出てくる搾りかすを豚の飼料として食べさせています。他にもカットパインの残渣や紅芋の皮なども飼料として与えているため、肉の成分として通常の豚に比べるとビタミンB1が1.8倍ほど計測されています。発酵飼料を食べている事で脂に甘みが乗っています。

  • ダイドードリンコ様  「お茶」

  • GRN様    「ワイン」

  • 森永乳業様 「アイスクリーム」

前半のグループワークとは異なり、参加者は立食しながら、よりカジュアルに企業間の取り組みや情報共有を行っていました。こうした食品業界内での横連携にもつながる懇親会も食のサステナビリティ研究会の魅力の1つとなっています。

実施の振り返りと今後について

今回は1回目と2回目でいただいた「他の参加者ともっと交流し、情報交換したい」「他社の取り組みや課題を知りたい」とのお声を反映し、グループワークや懇親会の時間など参加者同士で話し合いができる時間を多く設けました。その結果、事後アンケートでも「グループワークや懇親会でのお話の中で他の企業も同じような悩みを抱えていて、一緒に解決していかなければならないと感じました」など課題解決に向けて1歩前進するようなお声も頂きました。

これからも食品業界の「ソーシャルグッドのハブ」になれるよう研究会を通じて企業様とサステナブルな取り組みについて情報発信を行っていきます。


次回の研究会については、第3回の学びや反省を活かしながら食のサステナビリティ課題や取り組み、共創事例をより深く、多く学べる機会となるよう鋭意検討していきます。

今後は2回目のフォーラムの開催や「食のサステナビリティ研究会」の2~3か月に1度の開催を予定しています。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
※対象:原則として食品メーカー(法人)
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