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会社員のありがたみ

普段、バックオフィス(人事労務系)の仕事をしているからか、会社員ってありがたいな〜と思うことがよくある。
運良くかなりホワイトな会社で働かせてもらっているから、というのも大きいとは思うけど。

今は育休中の身だが、私が所属している会社は基本的にリモート勤務が主体であり、契約によっては
・フルリモートOK
・時短勤務OK
・フレックスタイム制(コアタイム有り)
という感じ。

ちなみに私は職業柄、月に1〜2回程度リアルオフィスに出社する必要があるが、「満員電車嫌だから、午前はリモートで午後から出社しよ〜」みたいなことが可能だ。
妊娠悪阻のときは、この少ない出社すら免除してもらっていた。代わりに他のメンバーが出社のサポートをしてくれて、頭が下がる思いだった。
甘やかしてもらってるなーと思うと同時に、その分この会社、そして同僚のために一生懸命働こうという気持ちも芽生える。

ここでタイトルの話に戻りたい。
会社員ってありがたいな〜の話だ。

昨今、個人事業主・フリーランスとしての働き方こそ正義であるような風潮を(少なくとも私は)感じており、もちろんそのような考えを否定したい意図は全くない。双方良し悪しがあるという前提で、私が思う会社員の良さについて、改めて考えてみたいと思ったのである。

まず、社会保険料について。
そもそもの金額高すぎ問題は置いておいて、会社が折半して支払ってくれているという事実はあまり知られてない気がする。
(もっと言うと、端数は会社が負担することになっているので、会社負担のほうがちょい多め)
しかも、会社が計算して給与から天引きしてくれているので、滞納の心配がない。「天引き」って聞くとなんだか損してる気もしてしまうかもしれないが、絶対に発生する手続きについて自分のリソースを使わなくて良いなんて楽ちんだなーと思う。

それから、育休や休職を含む各種休業について。
よく「会社の事務手続きがめんどう…」と言う声を聞くが、自分で1から100までやるより絶対楽だ。
真にめんどうな部分は、会社の担当者が仕事として担っているのだから。
会社とのちょっとした事務手続きさえすればお金(給付金)がもらえるのは、会社員ならではの大きなメリットだと思う。
勿論、担当者との相性やスキルによる部分もあるかもしれないが、ここは担当者にうまく甘えて手続きをたくさん助けてもらうのが得策だと思う。担当者はそれが仕事なのだから。
(当然担当者も人間なので、普段よくしてもらっめいる人の手続きはめちゃくちゃ気合い入れてやるぞ…!と思ってしまう。ただし、逆は手を抜くなんてことは絶対にしないし、してはいけない。何度も言うけど、これが仕事なのだ。)

あとは、今まさにタイムリーな年末調整。
これこそ会社に対して「めんどうだ…」と思う気持ちが生まれるかもしれないが、恨むべきは会社ではない。むしろ会社で年末調整してもらわないと自分でぜーんぶ確定申告しないといけないし、各種書類も適切に保管しないといけないので、もっとめんどくさい。そもそも正しく年末調整の仕組みを理解するだけでも、結構骨の折れる作業ではないだろうか。
もし所属している会社が年末調整を電子化しているとしたら、すごくハッピーだ。めんどう順にすると
1位 自分で確定申告
2位 会社で紙で年末調整
3位 会社で電子で年末調整
といったところだろうか。相対的に見れば、それくらい電子の年末調整って楽だと思う。
まあでも、これは副業の有無や会社ルールによる部分も大きいので、人によりけりかもしれない。

最後に、有給休暇制度について。
休んでいるのにお給料が保証されるなんて制度、会社員の特権だ。取りやすいとか取りにくいとかあるかもしれないけど、少なくとも年間5日は取得しないと会社が罰せられるので、取得しましょう。もし取得させてもらえないなら、罰せられてもらいましょう。なんなら5日と言わず、与えられた有休は全部休めば良いとすら思うのです。

たぶん絞り出せばまだまだあるのだが、ひとまず
私の考える「会社員ってありがたいな〜」の話は以上だ。

働く場所や時間の制約、業務内容や人間関係の不満など、会社員として働くことについては、デメリットについて焦点が当たるほうがやや多いと感じている。
しかし、当然ながらメリットだってたくさんあるので、なんとなく会社員をやっている人こそ、自分が受けている恩恵を正しく把握しておいたほうが幸せなのではなかろうか。

また、これらを担当するバックオフィスの仕事は、売上に直結せず、目に見えた成果を出すことも少なく、ただただ日々ミスをしないよう地味にコツコツこなしていくものが多い。故にあまりわかりやすく労われることもないが、会社員の権利や生活を守る大切な仕事だ。
会社員のありがたみを語る上で、この事実は絶対に外せない。
バックオフィスの人員を大切にしてくれる会社は、会社全体が健全に動き、働く人々の心に余裕があるように思う。余裕のあるバックオフィス人員が、売上を出してくれる人たち、経営を担う人たちに感謝し、余裕と優しさの循環が良い相互作用を生むのだと思う。

全ての会社が健全にまわること、そして会社員が会社員のメリットを最大限に享受できること、なにより、すべての働く人のお給料が10億円ずつアップすることを切に願う今日この頃でした。


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